“無罪でも免許取り消し” 5年9カ月ぶり女性に“ゴールド免許”交付 「車庫入れの練習したい」 福岡

2023年10月16日


6年前の事故で過失運転致傷の罪に問われて無罪となったものの、運転免許を取り消されたままだった女性が、民事裁判の結果、16日、ようやく免許証の再交付を受けました。

◆女性(40代)
「長かったけど、ゴールドで無事戻ってきた。自分の中では一区切りついた」

免許証を手にうれしそうに語る福岡市在住の40代の女性。

16日、この日を迎えるまでは、長く険しい『道のり』でした。

ことの発端は2017年2月、福岡市早良区の国道で、この女性の運転していた軽トラックが原付バイクと衝突し、バイクに乗っていた当時18歳の少年が大けがを負った事故でした。

この事故で女性は免許を取り消された上、過失運転致傷の罪に問われました。

しかし、その後の刑事裁判で無罪が確定。

免許の取り消しも無効になると思われましたが、福岡県側は「刑事処分と行政処分はそれぞれ独立している」と主張し、免許に関する処分を取り消しませんでした。

このため女性は、免許取り消しの無効を求める裁判を起こし、今年3月、一審の福岡地裁で勝訴。

県側の控訴で行われた二審でも、福岡高裁は9月26日、一審判決を支持して免許の取り消しを無効と判断しました。

これを受けて、10月5日に県が上告しないと発表し、女性の長い闘いに終止符が打たれました。

そして、免許取り消しから5年9カ月が経った10月16日ー

◆女性(40代)
「長かったです。平成29年(2017)からですもんね。びっくりしますよね。(免許が)戻って来たら、それなりにほっとしています」

判決確定により、県は女性の免許について「期限が来ていないもの」として更新できるよう手配。

女性は、ゴールド免許を再び手にすることができました。

◆女性(40代)
「長いこと免許がなく運転していないので、まずは車庫入れの練習をしたい。旅行が好きなので、行ければ」

しかし、県からの説明や謝罪はなかったといいます。

◆女性(40代)
「私個人で終わらせようと感じたので、もっと取り上げて、大きな問題として声を上げられない人もいるので。理不尽なことが減るように活動できれば」

同じような思いをする人が出ないよう、女性は今後も制度の改正を訴えていきたいとしています。

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