暑さに強い米の新品種「恵つくし」 福岡県が開発 温暖化による“農作物の不作”に対応

2023年10月17日

福岡県内では自然災害の頻度が増していますが、その原因の1つにあるのが「気候変動」です。

福岡市で対策会議が開かれました。



◆参加者
「この夏はひどい夏だった。史上初めてという言葉が頻繁に出てくると、それ自体が使い古されたような感じ」

◆参加者
「急速に(気候変動に)対応しなくてはいけない。スピードを上げないといけない」

17日午後、気象台や環境省、県の関係者などが集まり始まった対策会議。



温暖化と気候変動による農作物の不作と災害が多発するなか、いま福岡県が積極的に取り組んでいるのがー

◆福岡県農林業総合試験場 農産部 山口修 チーム長
「高温耐性品種の導入、品質低下が少ない品種を開発するのが効果が高い」

福岡県が今年から栽培を始めた、暑さに強い米の新品種「恵つくし」です。



どのように開発したのかというとー

◆福岡県農林業総合試験場 農産部 山口修 チーム長
「35℃のお湯を手前の水路から流して、白く濁った米が全体の中で少ないものを選ぶ」

白く濁った米「白未熟粒」は、高温などが原因で、細胞の中にデンプンが充分に行き渡らずに白く見える米粒のこと。



米粒の中に空気の隙間ができ、この部分が光を乱反射して白く見えるため、米の等級が落ちる要因の1つとなります。



試験場では、あえて過酷な栽培環境を作り、35℃の温水が循環する田んぼで、どの稲が暑さに負けずにデンプンが詰まった白米を実らせるのか、実験を重ねてきました。

その稲の品種は実に300系統以上に上り、さらに選別した稲同士を掛け合わせて、暑さに強い品種を生み出したのです。

この「恵つくし」は去年、作付けを始めていて、今年から本格的に生産しています。



◆福岡県農林業総合試験場 農産部 山口修 チーム長
「近年の高温化はどんどん高まっていまして、今年すごく暑かったんですが、もっと暑くなることも予想されるので、高温耐性に優れる品種を開発したい」

今年は約100トンの収穫を見込んでいて、今後、県内で販売される予定だということです。
福岡県内では自然災害の頻度が増していますが、その原因の1つにあるのが「気候変動」です。

福岡市で対策会議が開かれました。

◆参加者
「この夏はひどい夏だった。史上初めてという言葉が頻繁に出てくると、それ自体が使い古されたような感じ」

◆参加者
「急速に(気候変動に)対応しなくてはいけない。スピードを上げないといけない」

17日午後、気象台や環境省、県の関係者などが集まり始まった対策会議。

温暖化と気候変動による農作物の不作と災害が多発するなか、いま福岡県が積極的に取り組んでいるのがー

◆福岡県農林業総合試験場 農産部 山口修 チーム長
「高温耐性品種の導入、品質低下が少ない品種を開発するのが効果が高い」

福岡県が今年から栽培を始めた、暑さに強い米の新品種「恵つくし」です。

どのように開発したのかというとー

◆福岡県農林業総合試験場 農産部 山口修 チーム長
「35℃のお湯を手前の水路から流して、白く濁った米が全体の中で少ないものを選ぶ」

白く濁った米「白未熟粒」は、高温などが原因で、細胞の中にデンプンが充分に行き渡らずに白く見える米粒のこと。

米粒の中に空気の隙間ができ、この部分が光を乱反射して白く見えるため、米の等級が落ちる要因の1つとなります。

試験場では、あえて過酷な栽培環境を作り、35℃の温水が循環する田んぼで、どの稲が暑さに負けずにデンプンが詰まった白米を実らせるのか、実験を重ねてきました。

その稲の品種は実に300系統以上に上り、さらに選別した稲同士を掛け合わせて、暑さに強い品種を生み出したのです。

この「恵つくし」は去年、作付けを始めていて、今年から本格的に生産しています。

◆福岡県農林業総合試験場 農産部 山口修 チーム長
「近年の高温化はどんどん高まっていまして、今年すごく暑かったんですが、もっと暑くなることも予想されるので、高温耐性に優れる品種を開発したい」

今年は約100トンの収穫を見込んでいて、今後、県内で販売される予定だということです。

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