夜の街で“タクシーがつかまらない” 手取り50万円も運転手不足 ライドシェア導入検討も「安全性」懸念

2023年10月23日

岸田首相は23日、国会で導入を検討すると表明した「ライドシェア」。

その背景にあるタクシーの運転手不足は福岡でも問題となっています。



◆岸田首相
「地域交通の担い手不足や、移動の足不足といった深刻な社会問題に対応しつつ、ライドシェアの課題に取り組む」

23日の所信表明演説で、ライドシェアの導入を検討するとした岸田首相。

一般のドライバーが自分の車を使って、有料で人を運ぶライドシェアの導入を表明した背景にあるのが、タクシーの運転手不足です。

◆記者リポート
「午前1時半になろうとする中洲にあるタクシー乗り場です。利用客がいるにも関わらずタクシーが1台もいません」

週末の福岡市・中洲タクシーの待機場に利用客がいるものの、肝心のタクシーが来る気配はありません。

Q.タクシー拾いにくい?
◆男性
「めっちゃ拾いにくいです」

Q.普段はどう対処?
「待つか、歩いて帰るか」



さらに、福岡市・天神の国体道路にもタクシーがつかまらない“タクシー難民”の姿がありました。

◆記者リポート
「利用客がタクシーを拾おうとしたんですが、乗車拒否でしょうか…そのままタクシーがスルーしてしまいました。次のタクシーは手前で、別のお客さんが止めてしまいました」

◆女性
「つかまりにくいですね」
Q.昔に比べて減った?
◆女性
「減りましたね」

そして…

◆記者リポート
「よかったですね、4台目でやっと」



タクシー会社91社が加盟する福岡市タクシー協会によりますと、法人タクシーの運転手の数は、2019年は約8000人いましたが、コロナ禍で減少。

今年9月末の時点で、約6700人と2割ほど減ったままの状況が続いています。




福岡市西区のタクシー会社で、タクシーをとめている駐車場に案内してもらうとー

◆姪浜タクシー 岩本芳浩社長
「元々101台タクシーがあるが、きょうは60台くらいしか動いていない。今残っているのが40台くらいある」

そこに並んでいたのは、使われていないタクシーです。

故障しているわけではなく、いつでも稼働できますが、肝心の運転手が足りません。

こちらのタクシー会社では、新型コロナウイルスの影響で多くの運転手が退職し、タクシーの稼働率は6割にとどまっています。

◆姪浜タクシー 岩本芳浩社長
「タクシー会社って100%稼働が使命なので、こんなに止まっているのを見ると、本当に悲しい」

給与体系を見直し、月に手取りで50万円を稼ぐ運転手もいますが、それでもなかなか採用にはつながりません。



しかし、タクシー不足解消の一手と政府が期待するライドシェアの導入には断固反対です。

◆姪浜タクシー 岩本芳浩社長
「車両の保険や事故だけじゃなくて、いろんな事件とか世界中でも散見されているので、それが日本でも同じようなことになるんじゃないかと思っている」

岩本社長が懸念する「安全性の確保」。

タクシー不足解消には運転手確保に力を入れていくしかないとしています。

◆姪浜タクシー 岩本芳浩社長
「乗務員不足を業界全体、協会が中心となって、タクシー業界のイメージアップ、そういったことが必要じゃないかと思う。乗務員募集に関しての補助とかがあれば、もっと活用できると思う」
岸田首相は23日、国会で導入を検討すると表明した「ライドシェア」。

その背景にあるタクシーの運転手不足は福岡でも問題となっています。

◆岸田首相
「地域交通の担い手不足や、移動の足不足といった深刻な社会問題に対応しつつ、ライドシェアの課題に取り組む」

23日の所信表明演説で、ライドシェアの導入を検討するとした岸田首相。

一般のドライバーが自分の車を使って、有料で人を運ぶライドシェアの導入を表明した背景にあるのが、タクシーの運転手不足です。

◆記者リポート
「午前1時半になろうとする中洲にあるタクシー乗り場です。利用客がいるにも関わらずタクシーが1台もいません」

週末の福岡市・中洲タクシーの待機場に利用客がいるものの、肝心のタクシーが来る気配はありません。

Q.タクシー拾いにくい?
◆男性
「めっちゃ拾いにくいです」

Q.普段はどう対処?
「待つか、歩いて帰るか」

さらに、福岡市・天神の国体道路にもタクシーがつかまらない“タクシー難民”の姿がありました。

◆記者リポート
「利用客がタクシーを拾おうとしたんですが、乗車拒否でしょうか…そのままタクシーがスルーしてしまいました。次のタクシーは手前で、別のお客さんが止めてしまいました」

◆女性
「つかまりにくいですね」
Q.昔に比べて減った?
◆女性
「減りましたね」

そして…

◆記者リポート
「よかったですね、4台目でやっと」

タクシー会社91社が加盟する福岡市タクシー協会によりますと、法人タクシーの運転手の数は、2019年は約8000人いましたが、コロナ禍で減少。

今年9月末の時点で、約6700人と2割ほど減ったままの状況が続いています。


福岡市西区のタクシー会社で、タクシーをとめている駐車場に案内してもらうとー

◆姪浜タクシー 岩本芳浩社長
「元々101台タクシーがあるが、きょうは60台くらいしか動いていない。今残っているのが40台くらいある」

そこに並んでいたのは、使われていないタクシーです。

故障しているわけではなく、いつでも稼働できますが、肝心の運転手が足りません。

こちらのタクシー会社では、新型コロナウイルスの影響で多くの運転手が退職し、タクシーの稼働率は6割にとどまっています。

◆姪浜タクシー 岩本芳浩社長
「タクシー会社って100%稼働が使命なので、こんなに止まっているのを見ると、本当に悲しい」

給与体系を見直し、月に手取りで50万円を稼ぐ運転手もいますが、それでもなかなか採用にはつながりません。

しかし、タクシー不足解消の一手と政府が期待するライドシェアの導入には断固反対です。

◆姪浜タクシー 岩本芳浩社長
「車両の保険や事故だけじゃなくて、いろんな事件とか世界中でも散見されているので、それが日本でも同じようなことになるんじゃないかと思っている」

岩本社長が懸念する「安全性の確保」。

タクシー不足解消には運転手確保に力を入れていくしかないとしています。

◆姪浜タクシー 岩本芳浩社長
「乗務員不足を業界全体、協会が中心となって、タクシー業界のイメージアップ、そういったことが必要じゃないかと思う。乗務員募集に関しての補助とかがあれば、もっと活用できると思う」

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