卵の価格が高止まりも…「380円になる可能性も」 鳥インフルエンザ“再流行”なら高騰懸念

2023年11月15日

私たちの食卓に欠かせない卵。

価格の高止まりが続いている中で、この冬、今年のピークを大きく上回るおそれも指摘されています。



15日に取材班が訪れたのは、福岡市西区にある、知る人ぞ知る人気の洋食店「H2 cooking(エイチツー クッキング)」。

この店の看板メニューは絶品のオムライス(サラダ・前菜・ドリンク付き 1200円)です。



オムレツの中にナイフを入れると、中からあふれだすふわとろな半熟卵が。

◆エイチツー 松永紘範 代表
「生クリームをちょっと入れていて、固まるのが遅くなるので、ふわふわ感が続く」



この店のメニューは、日本一の食べたくなるオムライスを決める大会で、今年、九州沖縄地区の優秀店に選ばれました。

そんなオムライスに欠かせない「卵」。

このメニューを1皿作るのに3個の卵を使用し、多い日には1日50個近くの卵を使っています。

今年は1年を通して高値だった卵の価格。

店側も頭を悩ませています。

◆エイチツー 松永紘範 代表
「卵はそんなに高いものじゃなかった。今は高級品みたいになっていて残念。とりあえず我慢して、この値段でいきたいなと思っている」



私たちの日々の食卓に欠かせない食材で、かつては「物価の優等生」と言われていた「卵」。

現在、福岡のスーパーではどのくらいの価格で売られているのでしょうか?

◆川崎キャスター
「価格、かなり落ち着いています」

福岡市東区のこのスーパーでは、Mサイズ10個入りが税抜き229円。

11月に入り、20円値下がりしたということです。

◆エムズ美和台店 久松浩一 店長
「少しづつ仕入れ相場が下がってきて、売り値も下げさせてもらっている」

Q.今の価格はどう見ていますか?
◆エムズ美和台店 久松浩一 店長
「高いですよね。1パック200円以上の値段がまだまだ異常」



「JA全農たまご」によりますと、福岡エリアでの1キロMサイズの「卸売り価格」は、春先の345円をピークに一旦は下がり続けていて、11月は271円となっています。

ただ、2021年の11月はちょうど200円だったことを考えると、やはり「高止まり」です。

Q.下がってきている感覚あります?
◆買い物客
「少しはありますけど…でもまだ高いですね。もうちょっと安くなって欲しいですね」

◆買い物客
「以前は108円とかで買えていたので、それぐらいに戻ってほしい」



しかし、これから冬を迎える中で、再び価格が上がる懸念もー

▼エムズ美和台店 久松浩一 店長
「12月に入ると、今度はクリスマスケーキなどで卵を使う量が増えてくるので、価格がそれだけ上がってくるのではないか」

あと1カ月あまりで訪れるクリスマスシーズンは、例年、卵の需要が高まる時期。

さらに、これからの季節、場合によっては更なる価格上昇もあり得るという指摘もー

◆東京農業大学 元教授 信岡誠治 氏
「今年の3月4月に350円まで上がったが、それを上回る価格で380円になる可能性も」

専門家が懸念しているのは、鳥インフルエンザの再流行。

例年11月から春ごろまでが鳥インフルエンザのシーズンとされていて、再び猛威を振るった場合に、今年の高値をさらに上回る可能性があると警鐘を鳴らします。

◆東京農業大学 元教授 信岡誠治 氏
「価格的には今の高値の相場はもうしばらく続くと思う。これからの価格動向は鳥インフルエンザがどの程度の規模で発生するか次第」

今後も卵の価格が気になる日々が続きそうです。
私たちの食卓に欠かせない卵。

価格の高止まりが続いている中で、この冬、今年のピークを大きく上回るおそれも指摘されています。

15日に取材班が訪れたのは、福岡市西区にある、知る人ぞ知る人気の洋食店「H2 cooking(エイチツー クッキング)」。

この店の看板メニューは絶品のオムライス(サラダ・前菜・ドリンク付き 1200円)です。

オムレツの中にナイフを入れると、中からあふれだすふわとろな半熟卵が。

◆エイチツー 松永紘範 代表
「生クリームをちょっと入れていて、固まるのが遅くなるので、ふわふわ感が続く」

この店のメニューは、日本一の食べたくなるオムライスを決める大会で、今年、九州沖縄地区の優秀店に選ばれました。

そんなオムライスに欠かせない「卵」。

このメニューを1皿作るのに3個の卵を使用し、多い日には1日50個近くの卵を使っています。

今年は1年を通して高値だった卵の価格。

店側も頭を悩ませています。

◆エイチツー 松永紘範 代表
「卵はそんなに高いものじゃなかった。今は高級品みたいになっていて残念。とりあえず我慢して、この値段でいきたいなと思っている」

私たちの日々の食卓に欠かせない食材で、かつては「物価の優等生」と言われていた「卵」。

現在、福岡のスーパーではどのくらいの価格で売られているのでしょうか?

◆川崎キャスター
「価格、かなり落ち着いています」

福岡市東区のこのスーパーでは、Mサイズ10個入りが税抜き229円。

11月に入り、20円値下がりしたということです。

◆エムズ美和台店 久松浩一 店長
「少しづつ仕入れ相場が下がってきて、売り値も下げさせてもらっている」

Q.今の価格はどう見ていますか?
◆エムズ美和台店 久松浩一 店長
「高いですよね。1パック200円以上の値段がまだまだ異常」

「JA全農たまご」によりますと、福岡エリアでの1キロMサイズの「卸売り価格」は、春先の345円をピークに一旦は下がり続けていて、11月は271円となっています。

ただ、2021年の11月はちょうど200円だったことを考えると、やはり「高止まり」です。

Q.下がってきている感覚あります?
◆買い物客
「少しはありますけど…でもまだ高いですね。もうちょっと安くなって欲しいですね」

◆買い物客
「以前は108円とかで買えていたので、それぐらいに戻ってほしい」

しかし、これから冬を迎える中で、再び価格が上がる懸念もー

▼エムズ美和台店 久松浩一 店長
「12月に入ると、今度はクリスマスケーキなどで卵を使う量が増えてくるので、価格がそれだけ上がってくるのではないか」

あと1カ月あまりで訪れるクリスマスシーズンは、例年、卵の需要が高まる時期。

さらに、これからの季節、場合によっては更なる価格上昇もあり得るという指摘もー

◆東京農業大学 元教授 信岡誠治 氏
「今年の3月4月に350円まで上がったが、それを上回る価格で380円になる可能性も」

専門家が懸念しているのは、鳥インフルエンザの再流行。

例年11月から春ごろまでが鳥インフルエンザのシーズンとされていて、再び猛威を振るった場合に、今年の高値をさらに上回る可能性があると警鐘を鳴らします。

◆東京農業大学 元教授 信岡誠治 氏
「価格的には今の高値の相場はもうしばらく続くと思う。これからの価格動向は鳥インフルエンザがどの程度の規模で発生するか次第」

今後も卵の価格が気になる日々が続きそうです。

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