鹿児島県の屋久島沖で１１月２９日に起きたアメリカ軍のオスプレイ墜落事故。

佐賀への配備が進められる中、予定されていたデモフライトの中止が決まるなど、福岡県内でも波紋が広がっています。



２９日午後、鹿児島県の屋久島沖に墜落したアメリカ軍所属の輸送機・オスプレイ。

海上保安庁によります、このオスプレイには８人が搭乗していて、近くで乗員の男性１人が救助されましたが、その後死亡が確認されました。

３０日も現場海域では自衛隊の護衛艦などが捜索活動を続けています。



佐賀空港に隣接する新駐屯地へのオスプレイ配備計画をめぐり、２９日に佐賀県内を初飛行した陸上自衛隊のオスプレイ。

しかし事故を受け、３０日に予定されていた飛行訓練は見合わせに。

さらに１２月３日に福岡県久留米市などで予定されていたオスプレイのデモフライトも中止されることが決まりました。



こうした中、佐賀への配備で飛行ルートになりうる福岡県柳川市の市民からは不安の声が聞かれました。

Ｑ．オスプレイが２９日に墜落したが…
◆柳川市民
「落ちましたね。ちょっと怖いですよね。とても嫌です」

◆柳川市民
「事故とか多いからですね。心配ではありますよね」

◆柳川市民
「ちょっと怖いですよね、この辺に落ちたら。安全管理を徹底してもらって、安心してオスプレイが配備できるようにしてもらいたい」

柳川市からオスプレイが配備される新駐屯地までの距離は約４キロ。

悪天候などの場合には、オスプレイが柳川市の上空を飛行する可能性があります。



これまで行われた住民説明会でも市民から不安の声が数多く聞かれた中で起きた今回の事故。

柳川市の金子市長はー

◆柳川市　金子健次 市長
「２９日の夕方、九州防衛局から連絡がありまして、驚いています」

Ｑ．事故機と佐賀への配備のものがほぼ同型だが
◆柳川市　金子健次 市長
「市民の安全安心を担保しなければならないという立場から考えると、非常にショッキングなニュースでありました。今回、事故究明を徹底的にしていただいて公表していただきたい」

金子市長は事故原因の報告などを踏まえて、場合によっては再び住民説明会を開く考えを示しました。

佐賀へのオスプレイ配備計画が進められる中で起きた今回の墜落事故。

徹底した原因究明に加え、飛行ルートにあたっている地域住民の不安払拭が求められます。