【独自】トラック移動させようとしたら…バッテリーがない 会社敷地から80個盗難 背景に金属高騰か

03月18日


様々なものが高騰する中で、転売目的の犯行とみられています。

福岡県福津市にある中古トラックの販売会社で、車に必要不可欠なバッテリーが大量に盗まれていたことが分かりました。

◆南商会 楢崎慎吾 専務
「とにかく許せないですね」

カメラの前で怒りを露にするのは、福津市にある中古トラックなどの買取や販売を行う会社の代表です。

山の麓のひらけた場所にある会社の敷地。

関係者以外はほとんど立ち寄る人もないこの場所で、男性は2週間前ほど前、トラックのある異変に気づいたといいます。

◆南商会 楢崎慎吾 専務
「解体をするトラックを取りに来たら、バッテリーがついていないことに気づいた」

トラックを移動させようとした際、搭載されているはずのバッテリーが無くなっていたのです。

◆南商会 楢崎慎吾 専務
「ここに2個。(コードで)つながっていた。外して持って行った」

敷地内に止められているほかのトラックを確認してみると、40台に載せられていた約80個のバッテリー、この会社の取引価格で20万円相当が盗まれていたといいます。

被害にあったバッテリーと同じ種類のものを見せてもらうとー

◆南商会 楢崎慎吾 専務
「結構重たいです」

Q.何キロくらい?
「40キロくらいあるのでは」

最も重たいもので40キロ。

犯人は、従業員のいない夜間を狙って侵入し、車を使って大量のバッテリーを持ち去ったとみられます。

実は、中古バッテリーの価格はここ数年、値上がり傾向にあります。

こうした中で起きた中古バッテリーの大量盗難。

会社側も憤りを隠せません。

Q.(犯人に)言いたいことは?
◆南商会 楢崎慎吾 専務
「『悪いことせず働いてください』と言いたい」

会社では、今後の対応について警察に相談しているということです。

バッテリーが盗まれる背景には、金属の高騰があるとみられています。

バッテリーの内部に多く使われている「鉛」は国内での取引価格が年々上がっていて、20年前と比べると3倍近くにまで高騰しています。

業界関係者によると、こうした価格高騰を背景に、盗まれたバッテリーを高値で買い取る業者がいて、鉛を違法に取り出し海外へ輸出しているのではないか、ということです。

NEWS
ニュース

ニュース記事一覧をみる

SPORTS
スポーツ

スポーツ記事一覧をみる

GOURMET
グルメ

グルメ記事一覧をみる

GO OUT
おでかけ

おでかけ記事一覧をみる

LIFE
生活情報

生活情報記事一覧をみる

ENTERTAINMENT
エンタメ

エンタメ記事一覧をみる

FEATURE
特集

特集記事一覧をみる

ECONOMY
地域経済

地域経済記事一覧をみる