福岡市の高2女子自殺 学校側の臨床心理士「いじめ認定しても加害者に良いことはほとんどない」遺族に発言

2023年09月15日


今年5月、福岡市内の私立高校に通う女子生徒がいじめを苦にする内容の遺書を残して自殺した問題で、生徒が自殺した際に、必要な県への報告を学校がしていなかったことが分かりました。

また生徒のカウンセリングにあたった学校側の臨床心理士が、遺族に対し、「いじめを認定しても加害者に良いことはほとんどない」などと発言していたことも新たに分かりました。

女子生徒が通っていた福岡市内の私立高校では、15日朝も変わらず登校する生徒たちの姿が見られました。

この学校をめぐっては今年5月、2年の女子生徒が「無視されてつらかった」などという内容の遺書を残して自殺しました。

生徒が自殺した場合、学校は、その事実を県を通じて国に報告する必要がありますが、今回、県に報告していなかったことが分かりました。

TNCの取材に対し学校側はー

◆学校側
「単純に報告を忘れていて、意図的ではなかった」

これを受けて、福岡県の服部知事はー

◆服部知事(15日)
「前途ある若者が自ら命を絶ったことについて、本当に大変痛ましく、残念に思います。学校は県を通じて文部科学省に対し報告を上げなければならない。しかし今回、そういう対応が取られておりません。担当の私学振興課に、学校に対して厳しく指導するように指示しました」

さらに、生徒のカウンセリングにあたった学校側の臨床心理士が、遺族に対して、耳を疑う発言をしていたことも新たに分かりました。

◆学校側の臨床心理士(取材による発言内容)
「いじめを認定しても、加害者にとって良いことはほとんどない。生きている生徒を守りたい」

このように発言し、第三者による調査を要望しないよう求めていて、学校は、「加害者が受け入れられず、二次被害が生まれることも考慮した結果」と説明しています。

学校は「今後、第三者委員会が設置されれば、再調査を行いたい」としています。

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