被害者がSNSに隠語で“自殺書き込み” 高校生が応じ殺害か 「一緒に死ぬつもり」も現場から立ち去り

2023年02月27日

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福岡市の海岸で26歳の男性が殺害された事件で、2月25日、大阪市に住む17歳の男子高校生が殺人の疑いで逮捕されました。

少しずつ見えてきた2人のつながりとはー。

◆記者リポート(西警察署、26日)
「ブルーシートに隠され、少年の姿は見えませんが、微かに見える足元から車に乗り込んでいることが分かります」

プライバシー保護のため、その姿が隠された26日の送検。

逮捕された男子高校生と殺害された男性の間に、一体何があったのかー。

福岡市西区の今宿駅のほど近くにある長垂海岸で、2月17日、住所・職業不詳の山本駿一さん(26)の遺体が発見されました。

◆通報した男性
「見たらすぐ分かった、もう亡くなってるなと。唇が紫になってましたから。付近には練炭が3個、ワンカップの酒が3本くらい」

山本さんの遺体は、1人用とみられる折りたたみ式テントから上半身を出して階段の壁にもたれかかっていて、そばには使用済みのものも混じった複数の練炭などが置かれていました。

さらに、首には直径1センチほどの荷造り用のロープが数回巻き付けられていたと言います。

捜査本部は遺体の状況から殺人事件と断定。

遺体発見から8日後、ついに事件が動きました。

◆西警察署 佐伯光一 署長(25日)
「本日、被疑者を殺人容疑で逮捕。高校生A男、17才」

殺人の疑いで逮捕されたのは、大阪市平野区に住む17歳の男子高校生。

警察によると、17日明け方、山本さんの首をロープで絞め、窒息死させた疑いがもたれています。

◆記者リポート
「大阪の少年と被害者を結び付けた接点は、SNS上での自殺に関する書き込みでした」

◆福岡県警 捜査一課 有馬健一 課長(25日)
「自殺関連サイトではありませんけども、そのSNS上に書き込みがあった。その書き込みを通じて知り合った」

事件の数日前、山本さんがSNS上に隠語で残した「自殺に関する書き込み」に男子高校生が反応して知り合ったということです。

事件前日の2月16日、男子高校生は、大阪から新幹線で博多駅に移動したあと、福岡市内で山本さんと合流。

その後、山本さんと公共交通機関などを使って現場の海岸まで向かい、犯行に及んだとみられています。

現場から押収された山本さんの携帯に遺されたSNSのやりとりから、男子高校生が浮上。

現場周辺の防犯カメラにも、男子高校生が1人で歩いて去っていく様子が映されていました。

大阪市内の自宅に捜査員が赴いた際、男子高校生は抵抗する素振りを見せなかったということです。

調べに対し、男子高校生は「ロープで首を絞めたことについては間違いない。一緒に死ぬつもりだった」と容疑を認めています。

では、なぜ男子高校生は現場から立ち去り、帰宅したのかー。

警察が経緯などを慎重に調べています。

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