【大雨】福岡県“河川20カ所以上で氾濫・浸水” 被害状況明らかに 伝統工芸「久留米絣」も打撃

2023年07月13日

10日に九州北部を襲った記録的大雨。

被災地では少しずつ復旧作業が進んでいますが、13日も福岡県内では局地的に激しい雨が降り、被災地では天候を見ながらの作業になっています。

◆川崎キャスター(13日)
「土石流の発生から3日が経ちました。きょうも雨の心配をしながら、住民のみなさん、手作業で泥をかき出しています」

◆被災した人
「雨が降ると、泥があったら水がたまる。とりあえず水がたまらないようにしている。もう雨は来ないでほしい」

被災地では一日も早い日常を取り戻すため、30℃近い暑さの中、朝から泥のかき出し作業が続けられていました。

九州北部を襲った大雨災害から4日目。

福岡県は今回の大雨災害で亡くなった5人のうち、2人の身元について、久留米市田主丸町の北川良俊さん(70代)と筑後市の水原眞一さん(50代)と発表しました。

◆記者リポート(13日)
「午前11時前のうきは市です。きょうから浸水の被害を受けた家財道具などの受け入れが開始しました。午前中ですが、大量の家財道具などが運び込まれています」

うきは市吉井町では、12日の土砂災害警戒情報の発表で延期されていた災害ごみの仮置き場を13日朝に開設。

被害をうけた人たちが、使えなくなった家具や家電を次々に運び込みました。

◆被災した人
「家の掃除は今からです。やっと水が引いたから。また雨が降るというから」

◆被災した人
「何をどうしていいかわからない。とにかく片付けをしているだけで、先の見通しが立たない」
Q.また雨が降るといわれているが
◆被災した人
「そうです、ハラハラです。また水が来るんじゃないかと思って」

住民たちから聞こえてくるのは、今後の雨への不安。

復旧作業が進まず、もどかしさだけが募っています。

<福岡・大刀洗町上空(10日)>
◆山口アナウンサー
「大刀洗町上空、茶色く濁った水で冠水しています」

10日の大雨で、各地で相次いだ浸水被害。

福岡県によると、床上浸水などの家屋被害が279件にのぼっています。

しかし、被害の大きかった久留米市では調査が追い付いていないため、被害件数は今後、さらに増えると見られています。

また、国土交通省や県などによりますと、県内の河川では少なくとも20か所以上で氾濫や周辺の浸水被害が出ていたことが分かりました。

<久留米市上空(10日)>
◆山口アナウンサー
「久留米市田主丸町の竹野地区の上空、画面の上に見えるのが筑後川、その手前側が田主丸地区なんですが、この町一帯が冠水しています」

多くの建物が被害にあった久留米市。

国土地理院の調査では、筑後川水系の大刀洗川、陣屋川、巨瀬川などが氾濫し、周辺の広い地域が浸水。

特に10日朝、警戒レベル5相当の「氾濫発生情報」が出された巨瀬川では、浸水域が流域約10キロにも及びました。

さらに、巨瀬川流域にある善導寺町島では、水深が最大で約3.8メートルにも達したということです。

広い地域で起きた浸水被害。

広川町にある久留米絣の工房にも、水は押し寄せていました。

◆森山絣工房 森山典信さん
「ここが普段作業場として使っていた藍染をする作業場になります」

Q.浮いてるかめがありますけど、こちらは今回の被害で?
◆森山絣工房 森山典信さん
「そうですね、今回の被害でここまで上がってきた」

江戸時代から続く「森山絣工房」。

近くを流れる川の水が流れ込み、床上まで水につかりました。

◆森山絣工房 森山典信さん
「ここは染料が入っていた。泥水と混ざって全部使えない状態。今までの水害だと染料があるところには水位があがってこなかった。今回はそれを超えて50センチきていた。なので全部水没してしまった」

織り機なども被害を受け、工房の再開までは数カ月はかかる見通しだということです。

Q.どれくらいの被害額?
◆森山絣工房 森山典信さん
「まったくわからない。商品や機材も全部水に浸かった。目標としては、今年中には再開をさせたい」

こうした中、谷防災担当大臣は13日、大雨による土石流で家屋の倒壊など大きな被害があった久留米市田主丸町の被災現場を視察しました。

大臣の視察後、服部知事は―

◆福岡県 服部知事
「激甚災害の早期指定、被災者の生活再建支援の充実などに何とぞ配慮をたまわり、力強い支援をお願いします」

このように述べ、国からの支援を要望しました。
10日に九州北部を襲った記録的大雨。

被災地では少しずつ復旧作業が進んでいますが、13日も福岡県内では局地的に激しい雨が降り、被災地では天候を見ながらの作業になっています。

◆川崎キャスター(13日)
「土石流の発生から3日が経ちました。きょうも雨の心配をしながら、住民のみなさん、手作業で泥をかき出しています」

◆被災した人
「雨が降ると、泥があったら水がたまる。とりあえず水がたまらないようにしている。もう雨は来ないでほしい」

被災地では一日も早い日常を取り戻すため、30℃近い暑さの中、朝から泥のかき出し作業が続けられていました。

九州北部を襲った大雨災害から4日目。

福岡県は今回の大雨災害で亡くなった5人のうち、2人の身元について、久留米市田主丸町の北川良俊さん(70代)と筑後市の水原眞一さん(50代)と発表しました。

◆記者リポート(13日)
「午前11時前のうきは市です。きょうから浸水の被害を受けた家財道具などの受け入れが開始しました。午前中ですが、大量の家財道具などが運び込まれています」

うきは市吉井町では、12日の土砂災害警戒情報の発表で延期されていた災害ごみの仮置き場を13日朝に開設。

被害をうけた人たちが、使えなくなった家具や家電を次々に運び込みました。

◆被災した人
「家の掃除は今からです。やっと水が引いたから。また雨が降るというから」

◆被災した人
「何をどうしていいかわからない。とにかく片付けをしているだけで、先の見通しが立たない」
Q.また雨が降るといわれているが
◆被災した人
「そうです、ハラハラです。また水が来るんじゃないかと思って」

住民たちから聞こえてくるのは、今後の雨への不安。

復旧作業が進まず、もどかしさだけが募っています。

<福岡・大刀洗町上空(10日)>
◆山口アナウンサー
「大刀洗町上空、茶色く濁った水で冠水しています」

10日の大雨で、各地で相次いだ浸水被害。

福岡県によると、床上浸水などの家屋被害が279件にのぼっています。

しかし、被害の大きかった久留米市では調査が追い付いていないため、被害件数は今後、さらに増えると見られています。

また、国土交通省や県などによりますと、県内の河川では少なくとも20か所以上で氾濫や周辺の浸水被害が出ていたことが分かりました。

<久留米市上空(10日)>
◆山口アナウンサー
「久留米市田主丸町の竹野地区の上空、画面の上に見えるのが筑後川、その手前側が田主丸地区なんですが、この町一帯が冠水しています」

多くの建物が被害にあった久留米市。

国土地理院の調査では、筑後川水系の大刀洗川、陣屋川、巨瀬川などが氾濫し、周辺の広い地域が浸水。

特に10日朝、警戒レベル5相当の「氾濫発生情報」が出された巨瀬川では、浸水域が流域約10キロにも及びました。

さらに、巨瀬川流域にある善導寺町島では、水深が最大で約3.8メートルにも達したということです。

広い地域で起きた浸水被害。

広川町にある久留米絣の工房にも、水は押し寄せていました。

◆森山絣工房 森山典信さん
「ここが普段作業場として使っていた藍染をする作業場になります」

Q.浮いてるかめがありますけど、こちらは今回の被害で?
◆森山絣工房 森山典信さん
「そうですね、今回の被害でここまで上がってきた」

江戸時代から続く「森山絣工房」。

近くを流れる川の水が流れ込み、床上まで水につかりました。

◆森山絣工房 森山典信さん
「ここは染料が入っていた。泥水と混ざって全部使えない状態。今までの水害だと染料があるところには水位があがってこなかった。今回はそれを超えて50センチきていた。なので全部水没してしまった」

織り機なども被害を受け、工房の再開までは数カ月はかかる見通しだということです。

Q.どれくらいの被害額?
◆森山絣工房 森山典信さん
「まったくわからない。商品や機材も全部水に浸かった。目標としては、今年中には再開をさせたい」

こうした中、谷防災担当大臣は13日、大雨による土石流で家屋の倒壊など大きな被害があった久留米市田主丸町の被災現場を視察しました。

大臣の視察後、服部知事は―

◆福岡県 服部知事
「激甚災害の早期指定、被災者の生活再建支援の充実などに何とぞ配慮をたまわり、力強い支援をお願いします」

このように述べ、国からの支援を要望しました。

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