◇西武6-5ソフトバンク（7日・メットライフドーム）

　ソフトバンクが「魔の8回」に泣き後半戦初の3戦3勝を逃した。

　３点を先制された直後の4回、リチャードが2点打を放ち1点差。さらに6回、2四球と犠打などで築いた2死一、二塁のチャンスで、甲斐が追い込まれた後に浮いてきたスライダーを捉え左翼席に逆転3ランをたたき込んだ。「何とかランナーをかえすという気持ちで打席に入りました。いい結果になって良かった。特に大事な週の頭の試合なので、なんとか勝てるように」とコメントした。

　このまま逃げ切れば高橋に2019年4月21日以来の黒星をつけていたが、8回に6番手の甲斐野がつかまった。2死から下位打線に3連打を浴びた後、1番源田に逆転の２点打を献上。ブルペンでは故障から復帰し約4カ月ぶりに出場選手登録された抑えの森が準備していたが、出番のないままゲームセットとなった。

　後半戦のソフトバンクは9回の失点の多さが課題で森の復帰はチームの泣きどころを解消するはずだったが、その前の8回に悪夢が待っていた。