スポーツ
工藤公康も小久保裕紀も流出...ダイエーホークス晩年に何が起きていたのか
福岡移転後11年目の1999年に初優勝、日本一。
2000年にはリーグ連覇を果たし、王貞治監督と長嶋茂雄監督率いる巨人との「ONシリーズ」が列島を熱狂させた。
時代は21世紀へ。
ファンが勝つ喜びを味わい、地域全体に「福岡ダイエーホークス」の存在が浸透し始めていたにもかかわらず、ダイエー本体の経営難に伴い毎年オフになると球団身売りのうわさが取り沙汰されていた。
初めて日本一となった1999年のオフ、エース工藤公康がフリーエージェント(FA)権を行使して巨人へ移籍した。
4年ぶりに優勝、日本一を奪回した2003年のオフには、この年3月のオープン戦で大けがを負いシーズンを棒に振ったものの、チームの主砲で精神的支柱でもあった小久保裕紀がトレードで巨人へ移籍した。
しかも、金銭も交換要員もない、無償での放出だった。
ファンの脳裏に刻まれた2人の絶対的主力の流出劇。
その背景には、同じ人物の存在があった。
赤字経営の球団を再建するためダイエー本社が送り込んだ人物。
「黒字請負人」と呼ばれたその人物はホークスを地域に根付かせる功績を残した一方、選手との衝突を繰り返し、板挟みとなった球団代表の瀬戸山隆三も球団を去ることになった。
そして2004年、福岡ダイエーホークスは最後の年を迎える。(敬称略)
◇ ◇ ◇
福岡ダイエーホークス元球団代表 、瀬戸山隆三氏 。
南海買収、福岡移転 、王貞治監督招へい、悲願の初優勝。
瀬戸山氏はこうしたすべての出来事を間近で見てきた歴史の証言者だ。
時は流れ、ソフトバンクは2025年に球界参入20周年を迎えた。
常勝の看板を掲げるようになったホークス、その礎を築いた男が語る真実のエピソード。
TNCテレビ西日本は随時「ホークス エピソード0〈歴史の証言者〉」をYouTubeももスポチャンネルで限定配信(5回予定)する。第4回「ダイエーホークス最後の年 いま語られる真実」を配信中。
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