スポーツ
ダイエーはロッテを買収しようとしていた 「歴史の証言者」が明かすホークス真実のエピソード
閉鎖が決まっていた後楽園球場で最後の開催となった日本シリーズでは工藤公康が2年連続でMVPを獲得するなど、球界には「西武黄金期」が到来していた。
同じ年、水面化で球界に参入しようとしている一つの企業があった。
20世紀の日本の流通小売業界を発展させた代表的な企業、ダイエー。
その創業者、中内いさお(漢字はへんが「エ」、つくりが刀)社長に命じられ買収調査を進めたのが、後に福岡ダイエーホークスの球団代表を務め、ロッテ、オリックスでも球団経営に携わった瀬戸山隆三だった。
中内の当初の買収ターゲットは当時神奈川県川崎市を本拠とするロッテオリオンズ。当然ながらダイエーに球団運営のノウハウや頼れるパイプもなく、瀬戸山は八方ふさがりの状況に陥った。
同じころ、大阪を本拠地とする南海ホークスがダイエーに身売り話を持ちかけてきた。
ロッテか、南海か。並行して調査を進めようとしていた瀬戸山だったが、年が明けた1988年早々に中内から告げられた。
「南海だ」
水面下で動き出した南海ホークス買収プロジェクト。しかしこの時点ではまだ、拠点を福岡に移転する構想はなかったという。
中内はなぜ南海を買収して球団経営に乗り出そうとしたのか。
そしてなぜ、本拠地が福岡だったのか。
その答えを瀬戸山が明かす。(敬称略)
◇ ◇ ◇
福岡ダイエーホークス元球団代表 、瀬戸山隆三氏 。
南海買収、福岡移転、王貞治監督招へい、悲願の初優勝。
瀬戸山氏はこうしたすべての出来事を間近で見てきた歴史の証言者だ。
時は流れ、ソフトバンクは2025年に球界参入20周年を迎える。
常勝の看板を掲げるようになったホークス、その礎を築いた男が語る真実のエピソード。
TNCテレビ西日本は12月末から随時「ホークス エピソード0 歴史の証言者」をYouTubeももスポチャンネルで限定配信(5回予定)する。第1回「南海からダイエーへ いま明かされる球団買収の裏側」を配信中。
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