福岡市の博多駅前で起きた女性殺害事件で、逮捕された元交際相手の男が事件後、「寺本信一」という偽名でネットカフェに潜伏していたことが新たに分かりました。

◆記者リポート（博多警察署、２０日）
「今、寺内容疑者が姿を見せました」

福岡市博多区の飲食店従業員・寺内進容疑者（３１）は１６日、博多駅の近くで川野美樹さん（当時３８）を刃物で十数回刺して殺害した疑いで逮捕・送検されました。

ネットカフェの関係者によりますと、寺内容疑者は事件後、１７日の午前１時半から午後１時半にかけて、福岡市内のネットカフェを利用していたということです。

その際、寺内容疑者は「寺本信一（てらもと・しんいち）」という偽名を使い、「身分証は今持ってない」と従業員に説明したということです。

寺内容疑者が退店した数時間後、警察が店内の防犯カメラなどを確認するために訪れ、事件の関係者であると説明したということです。

身柄を確保した際、寺内容疑者の所持金はゼロ円でした。

捜査本部は、事件後の詳しい足取りなど全容解明を進めています。