２０２１年、北九州市でゴミに放火した火が店舗兼住宅に燃え移り女性が死亡した事件などを巡って、放火の罪などに問われている男に、検察は懲役１６年を求刑しました。

現住建造物等放火などの罪に問われているのは、住居不定の無職・森本晴政被告（５０）です。

起訴状などによりますと、森本被告は２０２１年３月、北九州市八幡西区でゴミ箱のゴミに放火し、隣接する店舗兼住宅を全焼させたなどとされています。

この火事で住人の森重律子さん（当時８２）が死亡しました。

１７日に福岡地裁小倉支部で開かれた論告求刑公判で、検察側は、防犯カメラ映像から「ライターのようなものでゴミ箱付近に火をつけた」と指摘した上で、「きわめて重大な結果で強い非難に値する」として、森本被告に懲役１６年を求刑しました。

一方、弁護側は改めて無罪を主張、森本被告は最後まで黙秘を貫きました。

判決は３月３日の予定です。