“踏切に自転車を放置” 廷内で足を組み…「あってます」 28歳女が起訴内容認める 福岡地裁

2023年03月06日

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福岡県糸島市の踏切に自転車を放置して電車と衝突させた罪などに問われている28歳の女が、初公判で起訴内容を認めました。

逮捕から半年、3月6日に初公判を迎えた女は、廷内に入ってしばらくすると足を組んで座りだしました。

◆裁判官
「公訴事実に間違いないですか?」
◆被告の女
「あってます」

弱々しい声で起訴内容を認めたのは、電汽車往来危険の罪などに問われている糸島市の無職・斉藤絢香被告(28)です。

起訴状などによりますと、斉藤被告は糸島市のJR筑肥線の踏切に去年8月29日と30日の2回、自転車を置いて電車の往来に危険を生じさせたほか、糸島市の路上で包丁1本を自転車の前かごに入れて携帯していたとされています。

事件の一部始終を捉えた防犯カメラ映像には、去年8月30日の夜、踏切に向けて自転車を押して歩く人影が映っています。

これが斉藤被告とされています。

斉藤被告は、踏切に到着すると自転車を横倒しにして…小走りで、現場を立ち去りました。

そして斉藤被告が線路に自転車を放置してから約20分後、線路に放置された自転車に衝突した電車は34分間の緊急停止を余儀なくされました。

3月6日、福岡地裁での初公判。

一体なぜ、斉藤被告はこうした行為に及んだのか?

冒頭陳述で検察側は次のように指摘しました。

◆検察側
「去年8月中旬、人間関係や体調が悪く不安を募らせた」
「コンクリートブロックを線路に置いたが、分解して電車が脱線せず」
「脱線できなかったため自転車を踏切の軌道上に置いた」

人間関係の悩みなどから電車を脱線させようと考えたと主張。

さらに検察側は、包丁を所持していた理由についてこう指摘しました。

◆検察側
「女友達からいじめられた不満で同世代の若い女性を刃物で傷つけようと考え刃物を購入した」
「カッターと金づちと購入した刃物を自転車のカゴにいれた」

対する弁護側は、6日、冒頭陳述を行いませんでした。

わずか15分ほどで終わった斉藤被告の初公判。

退廷前、斉藤被告は突然、裁判官に質問しました。

◆斉藤被告
「判決はいつ出るんですか?」
◆裁判官
「まだもう少し後になります」

次回の公判は4月19日に開かれる予定です。

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