博多駅前で起きた女性殺害事件で、元交際相手の男が追送検されました。

ストーカー規制法違反のほか、取調室の壁を壊した疑いも持たれています。

警察によりますと、住所不定・無職の寺内進被告（３１）は、今年１月、博多駅前の路上で元交際相手の川野美樹さん（当時３８）を刃物で何度も刺して殺害した罪などで起訴されています。

警察はその後の捜査で、ストーカー規制法に基づくつきまといの禁止命令を受けていた寺内被告が、事件当日、その命令に反して帰宅途中の川野さんを待ち伏せし、あとをつけた疑いが強まったとして、２８日、追送検しました。

寺内被告は容疑を一部否認しているということで、２月、拘置所でＴＮＣの接見に応じた際にも次のように説明していました。

＜福岡拘置所（２月１６日取材）＞
◆記者
「なぜ事件現場に行ったのか？」
◆寺内被告
「偶然です。店のミーティングがあったので歩いていると、川野さんと偶然出会った」

このほか、寺内被告は、博多警察署での取り調べの際に激高し、何度も頭突きをして取調室の壁を壊した建造物損壊の疑いでも、追送検されました。