相次ぐ金属・外壁落下 調査対象の住宅など6割は築30年超 若戸大橋60年超 北九州市が対策急ぐ理由

2023年05月18日

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学校や市営住宅などで外壁などの落下が相次いでいる北九州市。

武内市長は18日、建物の老朽化について検討する対策チームを立ち上げると発表しました。

◆武内市長
「なんとしても市民の安全安心を守るという観点、早急に対策を打とうということで、庁内横断的な『老朽化対策チーム』を立ち上げます」

武内市長は18日の会見で、公共施設の老朽化について総合的に検討する対策チームの立ち上げを発表しました。

いま、建物老朽化への対応が喫緊の課題となっているためです。

◆記者リポート(4月)
「モルタルは4階建て校舎の天井付近から落下しました。教室が近く、生徒が通れる場所になっています」

4月21日、門司区の小学校で、校舎の4階から外壁のモルタルの破片が落下する事故が発生。

下校中の4年生5人の頭や手足に当たり、このうち1人が左足の中指を骨折しました。

他の小中学校でも外壁落下が相次いだため、市立の小中学校などあわせて203校の外壁について緊急点検すると市が発表していました。

さらにー

◆記者リポート
「北九州市の若戸大橋です。緊急の点検が行われています」

5月14日には、若戸大橋の排水管を固定していた約1キロの「金具」が落下。

開通から60年余りが経過していたこともあり、担当者は、「経年劣化と雨水で腐食が進んでいた」と話しています。

◆北九州市民
「危ないね、怖いねって」

◆北九州市民
「当たったらかなり重傷になるよね」

また15日にも、八幡西区の市営住宅でコンクリート約1.7キロが落下するなど、市民にとって不安な情報が届くばかりとなっていました。

このため18日、北九州市は「老朽化対策チーム」を立ち上げると発表しました。

部局を越えて現状把握や予防保全のあり方などを検討します。

市営住宅など約6800棟の施設を対象に調査する方針ですが、このうちの6割が大規模改修が必要とされる築30年を超えているのが現状です。

◆武内市長
「今のタイミングに合わせた形で、何が足りないのか、何を加えていくべきなのか、そういったことも検討していきたい」

今後は秋口をめどに、具体的な取り組みの方針をまとめていくとしています。

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