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ソフトバンク森4カ月ぶり実戦で1回無失点 守護神復活へ「また絶対、あそこに上がりたい」
5月末に利き手と反対の左肘手術を受けたソフトバンクの森唯斗投手(29)が実戦復帰し、先発で1回を無失点に抑えた。
1軍の日本ハム戦で今季8セーブ目を挙げた4月29日以来の実戦登板。先頭の江越、続く小幡をいずれも左飛、3番マルテには初球を中前に運ばれたものの、4番小野寺をフルカウントから外角低めへの直球で見逃し三振に仕留めた。最速は142キロだった。
ゆっくりと歩いてマウンドを後にした右腕は「今日を迎えられて、終えられて良かった。4カ月ぶりなのであんなものかな、と。これからやれることも見つかってるし、それに向かってやっていきたい」と前向きな言葉を口にした。
4月30日に左肘の腫れで出場選手登録を外れた森は、病院で「左肘関節化膿(かのう)性滑液包炎」と診断され入院。5月12日にリハビリ組に合流し一時は体調が回復したと思われたが、同28日に福岡市内の病院で手術を受けた。約4週間の入院後にリハビリ組へ合流し、段階を踏んで実戦マウンドにたどり着いた。
ルーキー時代の2014年から昨年まで7年連続で50試合以上に登板中。プロ入り後初となった数カ月に及ぶ長期離脱を経ての実戦を「ものすごく長い4カ月だった。今までこんな経験がないので、長い...長かったなと思っています」と投げられなかった日々を振り返った。
サファテの故障で抑えを任された2018年から昨年まで3年連続30セーブ以上。18年に最多セーブのタイトルも獲得した不動の守護神が離脱して以降、1軍ではセットアッパーのモイネロ、さらに現在は岩嵜が最終回のマウンドに立っている。森は抑え復帰への意欲について「めちゃくちゃあるし、また絶対、あそこに上がりたい」と意欲をみなぎらせた上で「でもそんなには甘くない。しっかりもう一度、あそこに立てるように」と謙虚に話した。
森の今季登板は13試合で、チームの残りは49試合。8年連続50登板は厳しくなったが、チームの逆転V、5年連続日本一の達成には欠かせないピースだ。苦悩の日々を送った鉄腕が目をぎらつかせながら復活への一歩を刻んだ。
(取材=副田瑞樹)
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