第49回日本盆栽作風展で文部科学大臣賞受賞。今や世界が注目する「盆栽(BONSAI)」の魅力を宮崎から発信している。
月に一度開催する盆栽教室で指導をする野元。生徒はベテランから女性など様々。特に若い世代が増えている。5年10年と先を見据えて育てる盆栽は時間の豊かさを感じられる魅力があるという。
高い技術と感性で多くの展覧会で評価されている野元。手入れ前の真柏で実際にその技を見せてもらった。枝に針金を巻き曲げ、場合によっては切り落とすなどをし、最初に見たときにイメージした最高の形に仕上げる。
野元は18歳から5年間、愛知県で修業を積む。その頃、買い付けに来ていたアメリカ人と出会った。修業後、アメリカの盆栽作家から現地での講習会やデモンストレーションを依頼され、その活動は現在も続けている。
野元の盆栽園では約80種類、2000鉢ほどの盆栽を手入れしている。一昨年、日本盆栽作風展で文部科学大臣賞を受賞した真柏は樹齢200年以上。盆栽は5年後、10年後には違う形で生き続ける。
優れた技術を持つ九州各地の匠たちを紹介している「匠の蔵」。9月の匠は、宮崎県宮崎市の野元大作さん。一昨年の日本盆栽作風展で文部科学大臣賞を受賞。今や現代アートとして世界でも注目される『盆栽(BONSAI)』の魅力を宮崎から発信する匠。ぜひご覧ください!