沖縄県大宜味村で、守り継がれている沖縄伝統織物『喜如嘉の芭蕉布』。その保存、伝承者の育成に力を尽くす。
『喜如嘉の芭蕉布』保存会のメンバーは現在11名。高齢化が進み、後継者育成は喫緊の課題だ。人間国宝であった義母の平良敏子の功績により、伝承者育成事業が行われているのも事実。匠は今何を想うのか?
糸芭蕉は貴重な原料。その栽培から始まる『喜如嘉の芭蕉布』保存会会長である匠は、常に先を考える。海抜2m、海に程近い所にある現在の糸芭蕉畑は津波に襲われないとも限らない。匠が打った手とは?
匠は独身時代に、沖縄旅行で『喜如嘉の芭蕉布』に出会っていた。工房見学を快く受け入れてくれたのは、のちに義理の母となる平良敏子。家業である芭蕉布づくりを、伝承生として学ぶ匠に起きた変化とは?
糸芭蕉の原木から繊維を剥がして糸をつくり織り上げる『喜如嘉の芭蕉布』。自分達で原料から作る、その唯一無二の技術を守り続ける匠は。その保存会会長として、責任を持って後継者の育成に努める。
優れた技術を持つ九州各地の匠たちを紹介している「匠の蔵」。2月の匠は、沖縄県大宜味村の平良美恵子さん。沖縄伝統織物『喜如嘉の芭蕉布』の保存と情報発信、及びその後継者育成に尽力する匠の“志と技”、ぜひご覧ください!