400年以上の歴史を持つ、福岡県無形文化財『博多曲物』。杉の板を曲げ桜の皮で綴じて作る木の器。その唯一の作り手。
福岡市東区『筥崎宮』界隈で生まれ育った匠は、今は違う場所で日々地元に思いを馳せながら曲物を作り続ける。父の背負った借金で移転を余儀なくされた匠は、まずは地元にショールームをオープンさせた。
匠は家業が『博多曲物』の家に生まれ育つ。幼い頃から、お手伝いで作業に加わるものの、「跡継ぎは長男である弟」と決めつけている父。しかし転機が訪れ、柴田家十八代としての看板を背負う覚悟を固める。
8年ぶりに工房を訪ねる。コロナ禍に学んだ事を生かし、ブランド力を高める試みを行う。その一つは、弁当箱のサイズの見直し。さらに、様々なコラボ商品を生み出す事によって博多曲物の価値を上げている。
優れた技術を持つ九州各地の匠たちを紹介している「匠の蔵」。4月の匠は、福岡県志免町の十八代 柴田玉樹さん。400年以上の歴史を持つ『博多曲物』の技を、後世に引き継ごうと日々尽力する匠の“志と技”、ぜひご覧ください!