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旅日記

2011.04.22

運命って信じる!? '11/04/22 放送

今回はパパになりましたゴリけんが日記担当です。

さて今回のゴリパラ見聞録。

依頼されたのはドラマ「赤い糸」でキスシーンが撮影されたのと同じ場所。
どうせならもっとリアルに再現した写真の方がいいと思ったので
パラシュート部隊の2人がキスをするオプションを、僕が無理やりつけました

きっと、僕はピン芸人ですからコンビだけが持つ、
コンビ愛と言うモノがうらやましかったんだと思います

場所は長崎の佐世保のどこかと言う事。

長崎は近いのでこれは日帰りできて、次の日は娘のそばに一日中居てあげられる!
と内心ほくそえんでいました。

しかし、不安要素がなかったわけでもありません。

まずは、「赤い糸」というドラマ。原作はケータイ小説らしく、若者には絶大な支持を得た
ドラマなんだそうですが、いかんせん、僕らは、初老に近づきつつある年代。
全員がそのドラマを知りません。

僕らの世代でドラマと言ったら、「スクールウォーズ」か「男女7人夏物語」とか
「101回目のプロポーズ」しか浮かびません。

もう一つの不安要素は、依頼者が書いてくれた、キスシーンをしたという場所のイメージ図。
正直この絵を見た瞬間、「何処やこれ!!」と思いました。
どうひいき目に見ても、ただの落書きにしか見えません。
この図を見てピンとくる人なんているんだろうか…いたらその人は天才だと思います。


と、まあ多少の不安要素はありましたが、それでも佐世保のどっかには、あるわけだから
と思いなおし、旅をスタートさせました

と思ったのですが、車に戻っている時に、
レギュラー化で新スタッフとして加わったディレクターのタケちゃんが
「金貸して下さい」とこれ以上ないライトな感覚で言ってきました。

聞くと、制作予算をすべて忘れたらしく全財産は2,000円だというのです。

しかし、斉藤も僕もサイフは嫁に握られていますので、自由に使えるお金なんてありません。

残るは、ぺぺ、独身ですし、お酒も飲まないので、
すごい貯金があるという噂で、芸人っぽくないしっかりした経済観念の持ち主です。

しぶしぶながらペペが「いくらいるの?」と聞くと、
「20(万)20(万)」とまるで200円借りる感じの超ライトな感覚

これにはさすがに温厚なぺぺもキレてました。

そんなこんなで時間をロスしましたが、ようやく目的地の佐世保へスタート。
今回もドライバー斎藤の運転は磐石です。

自称「日本一のドライバー芸人」の斉藤にとって、長崎までの距離なんて
あってないようなものです。

その斎藤が佐世保につき、マックに佐世保バーガーがあるといいだしました。

僕も佐世保バーガーがおいしいのは知っていますが、そんな話は聞いた事がありません。
それは是非見て食べてみたい。と言う事になり、わざわざ見に行きました。
疑いの目を向ける僕ら二人に気付いた斉藤が
「なかった土下座してやるよ、そのかわりあったら2人とも土下座しろよ」と言い出しました

斉藤がマックにリサーチにいきました。30秒後、戻って来るやいなや、滑り込みで土下座
もちろん、マックに佐世保バーガーはなかったわけです。
店員さんに「佐世保バーガーありますか?」と聞いたところ少し笑いながら「ないです。」
との返事が。
マックはスマイル(笑顔)0円ですが、苦笑を0円でもらってきた男は
初めてだと思います

小学生の子供がいるパパが人の往来の多い商店街で土下座です。
最近子供が生まれた僕。
「こんなパパにはなりたくない」と心に誓いました。



斎藤がポツリとこぼしました。「提案したのに、辱められるなんて…」
人生は常に選択のギャンブルです。どちらにするかは自分次第、リスクがあって当然です。


依頼の場所が佐世保のドコにあるのか聞き込みすると
誰も「知らない」…おかしいなと思っていたときに
「ああそれ多分長崎市内だと思いますよ」という情報が…

一体なんだったんだ佐世保。

結果的に斎藤が土下座をしに、わざわざ佐世保まできた事になってしまいました、

長崎市内に着いたのは夜。
情報的にふりだしに戻ったのですが、腹が減ったのでご当地グルメを探しに

途中で、若い女の子集団と遭遇。僕らの事を知っていたらしく。
一緒に記念写真を撮りました!

そして思案橋に行き、思案することもなく、有名人が足繁く通う
長崎にあるのに、「よこはま」と言う中華店に入りました。

僕らはおいしい中華をたらふく頂きました。さすが名店だけあってどれも絶品でした。



食事が終わり、僕は明日のイメージ作りのためにパラシュート部隊の2人に
今まで2人が歩んできた絆を確認してみました。
まぁ、ある程度は話してくれましたが、
イマイチ乗ってこないヤツラにちょっとムカつきました。


次の日のリサーチ。すぐに場所がグラバー園だと分かります!!
グラバー園か…
なんだったんだ佐世保は!!

しかも、どう見ても落書きにしか見えなかったあの絵を見て

「これグラバー園だよ」と言います。あの絵がわかる人がいたのに正直驚きました。
実は、特徴を捉えているのかも知れません。

しかしグラバー園といったら、長崎に来たら必ずおさえる超有名な観光地じゃないですか…
これが早く分かっていれば、昨日日帰りできて、娘と一緒に居れたのに…

さらに リサーチすると夜景でのキスシーン。

ただ事実が判明したのは11時。日没までまだ時間があります。

コレは、チャンスです。

演出家として、この間に2人に気持ちを作ってもらおうと思いました。

二人のテンションを高める為に、僕が愛してやまない坂本竜馬の縁があるスポット
日本で初めての株式会社、亀山社中に連れて行きました。


亀山社中の社中とは、仲間を思うという意味。二人に、コンビの絆を確認してほしかったのです。

まぁ、まあ正直に言うとただ単に僕が行きたかっただけなんですけどね。

ただこの手のプレゼンにはリスクがつきものです…もし何か失敗したら
土下座の刑が待っています。しかしキャラの良い竜馬さん?がいて正直ホっとしました。
パラシュート部隊の二人も、ブツブツ言ってはいましたが、絆の大切さに気付いたようです。
本番への肩慣らしとしては、満足のいくものでした!


亀山社中からの帰り道、突然ぺぺが「ミルクセーキがめっちゃウマいトコ知ってますよ」
と言ってきました。
3人の中で、最もリスクを嫌うはずのぺぺが、まさかのプレゼン。

これは期待できるなと思ったのですが、その直後、ライトな物言いでお馴染みのディレクター
タケちゃんが、「おごってくださいよ」をこれまたライトに発言!!

ぺぺタケ戦争勃発です。

ぺぺがすぐさま「なんで!?」と切り返しました。

最も正しい「なんで!?」の使い方だと思います。
少なくとも僕の人生の中で一番納得のできる「なんで!?」でした。

そうするとディレクタータケちゃんが
「飲み物ってそう言うノリってあるじゃないですか?」と返します。

ぺぺ「ノリってなんなん?」

こうなるともう泥試合です。
付き合いも長く、年齢的にも近い彼らは、お互い後には引きません。
すったもんだはありましたが最後は、
この僕が「年上」の役割を発揮してその場を抑えました。

中華街に行きぺぺの案内で、ミルクセーキのお店へ
看板を見ると…

「準備中」

やっちまいましたぺぺ。完全に土下座クラスの失敗です。

ところが「任せて下さい」と言うと、準備中のお店に入って行き交渉を始めました。
10年以上の付き合いになりますが、あんなに必死に頑張って交渉するぺぺは初めてでした。
よっぽど土下座が嫌だったんでしょう。そんなこんななんとか開けてもらいました。

お店の方、無理なお願いにご対応して頂いて、本当にありがとうございました。

本当に100点満点のミルクセーキでした、よくやったぺぺ


いよいよ、グラバー園にてキスシーンの撮影に挑みます。
僕の演出家としてのスイッチが入りました。


僕が考えたシーンを入念に斉藤とぺぺと対話をしつつ、雰囲気を盛り上げていきます。
夜景の時間まで繰り返しリハーサル。
ところが、夕暮れが来る前に、警備員さんから「もうすぐ閉園だから」と言われてしまいました。

仕方ありません。ドラマの様に夜景ではありませんが、本番に望む事にしました。
そして本番!

ぺぺ「運命って信じる?」

斉藤「うん」

正直この時点で気持ちが萎えました。気持ち悪い。
しかし二人はもう役に入りきっています…

そこでこの流れを止めるわけにはいきません!
撮影を続け、無事に再現することが出来ました。

依頼は終了。

がしかし、大事件が起きてしまいました!

アドレスを聞き間違えたらしく、いくら送信してもエラーばかり
メールが送る事ができませんでした。

こんなに苦労したのに…

依頼をくれた方、もし番組やホームページを見られていたら是非ご一報を!
あなたの撮りたい写真とってきていますから!


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