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これまでの放送内容

2011年2月27日(日)

はるか時を越えたロマン

約1億3000万年前。恐竜が生きていた時代。

1990年、その証拠となる「恐竜の歯の化石」が福岡県の宮若市で見つかりました。その出来ごとに衝撃を受けた黒河さんは、後に恐竜の足跡化石という大発見をしたのです。黒河さんは飯塚市で生まれ育ちました。自宅のすぐ裏にある石垣に使われている石は、全て木の化石です。化石は博物館だけにあるものではなく、本当に身近にあるものなのです。

黒河さんの本業は歯科技工士。平日は忙しい日々が続き帰りが深夜になることもしばしばです。休日になると、各地へ化石の採集に出かけます。自宅に化石収蔵庫まで作ってしまうほどの熱の入れようです。

ある日、ブログを通して知り合った仲間たちと山に化石採集へ向かいました。その土地は、土砂崩れでたくさんの石が山から落ちてきた場所です。2か月前の調査では貴重な化石を確認しています。しかし、探しても探してもその石が見当たりません。土砂崩れで荒れた道を整備する中でその石の重要性に気づかず、持ち出されてしまったようなのです。実は化石が置かれている現状は厳しく、埋蔵文化財とは違い、工事や開拓の現場から貴重な化石が見つかったとしても、それをストップさせることができないのです。日本中で、人の目に触れないまま、たくさんの化石が失われていってるのです。

雪が舞う中、黒河さんは船の上にいました。向かった先は熊本県天草市御所浦。恐竜の化石をはじめ貴重な化石がたくさん出ている「恐竜の島」と呼ばれる地です。
この島の一番の魅力は島中で化石に触れることができること。中には公園に化石を集め展示されていたり、道路工事の途中に見つかったアンモナイトの化石を破壊してしまうことなくその地に保存されていたり、さらに船で渡った島では恐竜の足跡が見つかり、発見当時の様子が再現されています。誰でも化石採集を体験できる場所まで準備されているのです。博物館すらない筑豊地区と比べて、ここは夢のような島でした。御所浦から戻るとすぐに仲間たちで集まりました。夢のような島でのできごとをはやくみんなに伝えたかったのです。

御所浦での体験が、黒河さんの夢をさらに大きくさせました。御所浦に負けないくらい、筑豊地区も御所浦に負けない程の化石産地です。失われていくことをなんとか防いで行かなくてはいけません。そのためにも、まずは多くの人に興味を持ってもらうことが第一歩だと黒河さんは考えています。さらには化石に触れることが、自然を愛する気持ちや郷土を愛する気持ちにつながって欲しいと思っています。将来、筑豊地区に博物館が出来れば、それまで集めた化石を寄贈して沢山の人に見てもらいたい。黒河さんはそう思っています。

制作局テレビ西日本(TNC)

次回放送内容

OA:2024.04.28(日)

 九州文化学園高校女子バレーボール部と言えば、春高・インターハイ・国体の高校3大大会で、15回日本一に輝いた実績を持つ名門校。ところがチームを率いる井上博明監督が、2023年3月を持って九州文化学園を定年退職することが分かる。  当時の1・2年生17人は、バレーの技術のみならず、人間としても成長したいと、井上監督が新たに外部指導者として就任することになった県立西彼杵高校に転校する決断をした。県教育委員会も「特別な事由」にあたるとし、選手たちは転入試験を受け無事、合格。選手たちは保護者や地域の人たちとともに、共同生活を送る寮を整備。新入生5人も加えて22人での西彼杵バレー部がスタートした。  転校した生徒は半年間、高体連主催の大会に出場できないなど、彼女たちを取り巻く環境は決して楽なものではない。彼女たちはときに葛藤し、ときに涙を流しながらも、前を向いて練習に打ち込む。  ついに巡ってきた全国大会出場のチャンス。一筋縄ではいかない大会で、彼女たちは勝利をつかめるのか・・・

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