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これまでの放送内容

2013年5月5日(日)

カンボジア ソクサバーイ~九州の元気をカンボジアへ~

▽日本とカンボジア、そして子どもたちの夢。カンボジアで初の興行を行う『九州プロレス』に密着しながら、子どもたちの現状も紹介していく。

▽カンボジア初となる本格的なプロレスの試合が、2012年7月にアンコールワットの里、シェムリアップで行われた。試合を行ったのは、福岡市に拠点を置くプロレス団体『NPO法人九州プロレス』。去年、カンボジアを初めて訪れた九州プロレス代表、筑前りょうたさんは、カンボジアの多くの子どもたちが置かれている状況に衝撃を受けた。ポル・ポト政権時代に子どもだった世代の多くが親となっている現在だが、子ども兵士などの特殊な環境で育ったため、子育てや社会への適応がうまくできない大人が多い。幼少時代に、いわゆる「普通の家庭・家族」を経験したことがないため、多くの子どもたちが、親と離れて施設や里親の下で暮らし、親も「自立支援施設」に通っている。2012年7月14日、九州プロレスは本格的な試合を多くの子どもたちに見てもらおうと街中にリングを設営し、プロレスの興行を行った。カンボジアでは初となる本格的なプロレスの試合。筑前さんは「カンボジアの子どもの多くは貧しく、働くことは農業や警官くらいしかイメージがない。プロレスを知ることで、身体ひとつで未来が拓くことを知ってほしい」と熱く語る。

制作局テレビ西日本(TNC)

次回放送内容

OA:2025.12.07(日)

戦後80年、今年も終戦の夏を迎えた。熊本県八代市坂本町鮎帰(あゆがえり)にある西福寺(浄土真宗本願寺派)の山本隆英住職(87歳)は、その節目にちなんで或る企画を進めていた。夏の法要と合わせて行う戦時資料の展示会だ。布教本、聖典、教団からの手紙、さらに旧陸軍省からの感謝状などお寺に残されていたものだ。この中で、往時の軍国主義を窺わせる象徴的なものが在る。紙芝居の中で、お寺の副住職に赤紙(召集令状)が届く場面は『天皇陛下のお召しだったのであります』と紹介されている。戦意高揚を謀り、教団が国にがんじがらめに宗教統制されている様が垣間見える。戦争を賛美する資料の数々、山本住職は展示会でこれらと戦没者の家々を回り撮り溜めた遺影を紹介した。お寺に法要に来た門徒らは悲痛な面持ちでムラの戦争を感じ取っていた。満州事変に始まり日中戦争から太平洋戦争へと突き進んだ日本は、この十五年戦争で約310万の国民が犠牲になった。ムラでは105人が戦死したと云う。兵隊の命は“一銭五厘”と言われ、ハガキ(召集令状)の値段と同じ値打ちしかないと軽視されたのである。あの戦争から80年、日本人は何を学んだのか。終わりが見えないウクライナ紛争や台湾をめぐる情勢など、世界各地で平和が脅かされている。日本人の誰しもが願っているのは、日本が再び戦争への道に向かわないことだ。番組は、国策に抗うことなく戦争協力していった教団の過去の事実に目を向け、懸命に反戦を唱える山本住職の一念に迫る。

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