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これまでの放送内容

2013年4月7日(日)

緑の地獄 筑豊の労働者が見た日本最南端の炭坑

沖縄県西表島。ここに日本最南端の炭坑があった。戦前から働き、終戦の混乱のため帰郷がかなわなかった筑豊出身の炭坑労働者がいた。

▽沖縄県の西表島に日本最南端の炭坑があった。ここで戦前から働き、終戦の混乱のため帰郷がかなわなかった筑豊出身の炭坑労働者・村田満。彼は戦後25年を経た昭和45年、34年ぶりに故郷・福岡の土を踏むことができた。▽帰郷当時の村田をはじめ西表炭鉱で働く人々38人の体験と「記憶」を「記録」した元新聞記者三木健は、その後も炭坑が遺した意義を問い続ける。▽一方、九州をはじめ本土の旧産炭地は日本の近代化の支えとなった石炭産業を新たな地域おこしとして「遺す」ことに力を注ぐ。山本作兵衛の炭鉱画は文化の域まで達し、2011年には「世界記憶遺産」として世界に認められた。▽ジャングルに覆われた日本最南端の西表炭坑で悲惨な体験をした筑豊の炭鉱労働者が遺した証言と緑の木々に多い尽くされた炭坑遺跡は何を語るのか。

制作局テレビ西日本(TNC)

次回放送内容

OA:2025.12.07(日)

戦後80年、今年も終戦の夏を迎えた。熊本県八代市坂本町鮎帰(あゆがえり)にある西福寺(浄土真宗本願寺派)の山本隆英住職(87歳)は、その節目にちなんで或る企画を進めていた。夏の法要と合わせて行う戦時資料の展示会だ。布教本、聖典、教団からの手紙、さらに旧陸軍省からの感謝状などお寺に残されていたものだ。この中で、往時の軍国主義を窺わせる象徴的なものが在る。紙芝居の中で、お寺の副住職に赤紙(召集令状)が届く場面は『天皇陛下のお召しだったのであります』と紹介されている。戦意高揚を謀り、教団が国にがんじがらめに宗教統制されている様が垣間見える。戦争を賛美する資料の数々、山本住職は展示会でこれらと戦没者の家々を回り撮り溜めた遺影を紹介した。お寺に法要に来た門徒らは悲痛な面持ちでムラの戦争を感じ取っていた。満州事変に始まり日中戦争から太平洋戦争へと突き進んだ日本は、この十五年戦争で約310万の国民が犠牲になった。ムラでは105人が戦死したと云う。兵隊の命は“一銭五厘”と言われ、ハガキ(召集令状)の値段と同じ値打ちしかないと軽視されたのである。あの戦争から80年、日本人は何を学んだのか。終わりが見えないウクライナ紛争や台湾をめぐる情勢など、世界各地で平和が脅かされている。日本人の誰しもが願っているのは、日本が再び戦争への道に向かわないことだ。番組は、国策に抗うことなく戦争協力していった教団の過去の事実に目を向け、懸命に反戦を唱える山本住職の一念に迫る。

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