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これまでの放送内容

2010年1月17日(日)

I LOVE JUDO ~デフリンピッ ク・最後の挑戦~

柔道、南栄一さん 最後の挑戦!

南さんは今まで1981年のドイツ大会、1985年のロサンゼルス大会に柔道選手として選ばれていたが、どの大会も残念ながら柔道が正式種目とならず(5カ国集まらないと競技が行われず中止となる)ようやく24年経った今年、悲願のデフリンピック出場が決まった。柔道を始めて32年。「今まで柔道を続けてきたのは、デフリンピックに出場したかったからです。年齢的にもこれが選手としては最後になると思いますが、夢が叶ってとてもうれしい」と南さんは手話で語る。

●南さんの背景
南さんは、先天性の聴覚障害を持ち、生まれた時から耳が聞こえない。両親、兄弟、子供にも障害はなく、家族の中で障害を持つのは自分だけだという。性格はとても明るく、外見ではとても還暦が近い男性には見えないくらい若々しい。
会話は手話が主。妻、良江さん(62)は、自分が教えに行っていた手話サークルで知り合い、自分からアタックして結婚した。子どもは3人。現在は一番末の息子家族と同居。孫もいて3世代で暮らしている。
仕事は2年前までは兼業農家だったが、今は農業のみ。米や野菜を作っている。
台北に行く前にはキャベツの苗を植えなけれねばならない。

朝6時に起きて5キロのマラソンが日課。地元では子供たちに週2日、柔道を教えたり、柔道指導者に教えたりもしている。デフリンピックのトレーニングは自分で行っている。

●デフリンピックとは―
「デフリンピック 」は85年前、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアにおいて始まった。主催は国際ろう者スポーツ委員会(CISS)。2009年、夏季大会が台湾の台北で、2011年には冬季大会がスロバキアのハイ・タトラスで行われる。今回の夏季大会は19競技、81カ国・地域、3959人の選手が出場する。

*オリンピック、パラリンピックに比べ、認知度が非常に低く、日本から一般のテレビの取材は一切入っていない。他には、女子サッカーチームを追っている記録映画チームがいる。

制作局テレビ西日本(TNC)

次回放送内容

OA:2025.05.04(日)

宮崎県宮崎市。母、祖父と暮らす園田孝生さん、27歳。3人兄弟の末っ子として誕生し、唯一彼だけが音のない世界を生きている。家族の中で手話ができるのは孝生さんだけ。普段は口の動きを読み取り会話している。 「聞こえる人はみんな嫌い。」ただ普通の生活を望んでいた孝生さんが、聞こえる人に壁を作ったのは小学生の時。 毎日繰り返される壮絶ないじめ。人間不信になり、友人でさえ信じることができなくなった。そんな時、彼の心に入ってきたのは「ろう者と話したい」と手話を懸命に勉強していた聴者だった。 みんな同じ人間。未来の聞こえない子どもたちのために私たちにできることは。

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