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2019年7月23日(火)

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未来へつなぐ2~熊本地震から3年 被災絵画とともに~

熊本地震から3年、熊本市と接する被災地 御船町でも、発災後 住民らによる或るレスキュー劇が行われた…

 熊本地震から3年、熊本市と接する被災地 御船町でも、発災後 住民らによる或るレスキュー劇が行われた。倒壊したアトリエから救出されたのは油絵やスケッチブックなど約150点の作品群で、何れもキャンバスが破れ絵の具が剥がれ、カビも生えるなど変わり果てた姿になっていた。作者は今は亡き洋画家の田中憲一さんだ。
 傷ついた田中作品だったが、“御船の宝を蘇らせたい…”と、修復プロジェクトが住民有志で立ち上げられた。発災直後から、プロジェクトに関わっているのが世界の名画を任され保存修復等を手がける修復家の岩井希久子さん(熊本市出身)だ。田中作品に対する支援の輪が拡がる中、岩井さんには最重要作品6点が託された。
 岩井さんはその第一号作品として、熊本県立美術館で2019年4月開催される企画展に向け修復の作業に着手した。修復するのは、田中作品の傑作【海の骨】。画面の剥落や欠損箇所が目立つが、40年の経験を生かし様々な手法で元の姿に戻していった。
 今回の企画展「熊本地震と文化財」は、震災から3年目にちなんで熊本県内に在った美術品などの文化財が被災後どのように修復されたかを紹介するもので、御船町の住民プロジェクトで蘇った田中作品【海の骨】は美術ファンの目にどう映るのか?

出演者:【陶芸家】 渡辺ヒデカズ 【熊本県美元学芸員】 井上正敏 【絵画修復家】 岩井希久子・岩井貴愛 【御船町画家】 竹田津 純

制作局テレビ熊本(TKU)

次回放送内容

OA:2026.03.08(日)

100年前の1926年、現在の熊本県山鹿市鹿本町で、15歳の芹川文彰(せりかわ・ぶんしょう)さんが無声映画『実録 忠臣蔵』(1926年公開)を鑑賞。その記憶を頼りに3年をかけて、映画を丸ごと絵で再現したペン画集を作った。迫力あふれるタッチ、フキダシの中のセリフ、スピード感の描写などはまるでマンガのようだ。約500コマ、160ページにも及ぶ。しかし、それは家族以外の誰の目にふれることもなく、実家に眠っていた。芹川さんは東京の美術学校に進学し、病気のために中退。熊本に帰り、人付き合いはほとんどせず、実家で絵を描いて暮らした。最後の4年間は入院し、そこで描いた絵を病院のスタッフに全て譲り、73歳で亡くなった。2020年、伯父・文彰の遺品であるペン画集を芹川英治(えいじ)さんに見せてもらった元新聞記者の松尾正一(まつお・しょういち)さんは驚き、京都の『おもちゃ映画ミュージアム』に見てもらった。偶然にもそこには、元の映画の66分短縮版フィルムが寄贈されていた。文彰さんのペン画集はそれを補完する映画史の資料として、また、マンガ史を語る上で貴重な資料とされている。ペン画集は「キネマ画」と名付けられ、2021年と2024年にそれぞれ京都で活動写真弁士・坂本頼光さんとピアニストの天宮遥さんによって上演され、絶賛された。そして、熊本市でも2025年12月14日、赤穂浪士討ち入りの日に活弁上演会を開催。300席の会場は満席となり、90分に及ぶ大迫力の活弁と情感あふれるピアノ演奏で大成功を収めた。番組では芹川文彰さんが描いたキネマ画『忠臣蔵』の魅力を伝え、それをよみがえらせるために奔走する人々の思いを見つめる。

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