"現役ドラフト1期生”プロ10年目の新たな挑戦 ソフトバンク古川「結果出さないと」2戦連続無失点

2023年03月07日

 昨年12月の現役ドラフトで日本ハムからソフトバンクへ移籍した古川侑利投手(27)が開幕1軍を目指して猛アピールしている。2月の春季キャンプはB組(2軍)スタートだったが、打ち上げ目前でA組(1軍)に昇格。「自分のパフォーマンスを出せば抑える自信はある」と激しいサバイバルを勝ち抜く決意を口にした。

 キャンプ中盤、A組に呼ばれ紅白戦で2度登板。アピールチャンスと意気込んでマウンドに上がったものの、失点するなど課題を残した。「球が(打者から)見やすくなっていた。肩の開きが早くて」。登板時の映像を繰り返しチェックし、グラブの出し方を工夫することで肩の開きを抑えたという。

 その成果が出たのが2月25日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンとの壮行試合だった。注目される中で9回のマウンドに上がりわずか6球で三者凡退。2日後にA組昇格が決まり、移籍後初のペイペイドームでの登板となった3月4日の広島とのオープン戦では1死から安打を許すも次打者を併殺に仕留めた。9球で1イニング無失点。最速150キロを記録するなど上々の本拠地デビューだった。

 キャンプ中に投球フォームの下半身の使い方にもメスを入れた。昨年までは踏み出す際に沈みながら曲げていた左膝を、意識して突っ張るように修正。反動を生かすことで力みなくキレのある球を投げられるように見直した。ここまで対外試合2試合で計2回を無失点。昨年は日本ハムで中継ぎとして自己最多の34試合に登板しており、又吉、津森、松本裕、甲斐野ら実績ある中継ぎ右腕がひしめく中で着実に結果を残している。

 佐賀県武雄市出身。有田工高3年時にはエースとして同校を創立114年目で初の甲子園へ導いた。楽天、巨人、日本ハムを経て、初開催の現役ドラフトでプロ4球団目となるソフトバンクへ。「地元九州で野球ができるのはうれしい」と胸を高鳴らせた一方で、自らの現在地も十分に理解している。「結果を出さないといけない立場なので」。トレード、戦力外、育成契約、そして現役ドラフト。濃密な道を歩んできたプロ10年目の苦労人が覚悟を持って新天地での戦いに挑む。

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