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ソフトバンク10年ぶりリーグ連覇 小久保監督史上4人目「1年目からV2」借金7の最下位から大逆襲

プロ野球パ・リーグは27日、優勝へのマジックナンバーを1としていたソフトバンクが西武に勝ち、2年連続21度目(1リーグ時代を除く、前身の南海、ダイエーを含む)の優勝を決めた。

ソフトバンクのリーグ連覇は2014、15年以来で10年ぶり。この時は14年秋山幸二監督、15年工藤公康監督で、今回はいずれも小久保裕紀監督。ソフトバンクで同一監督によるリーグ連覇は2010、11年の秋山監督以来、福岡移転後ではダイエー時代の1999、2000年王貞治監督、秋山監督に次いで3人目となった。

小久保監督は常勝軍団再建を託され2軍監督から昇格する形で2024年に就任。昨年は監督1年目で歴代最多となる91勝を挙げ、球団4年ぶりの優勝を成し遂げた。
 
「本当に大事なのは今年」と強調して迎えた2年目は開幕から主力野手に故障者が続出。5月1日時点で今季最多の借金7、最下位に沈んでいた。それでも「理想と現実はは違う。今いるメンバーが最強」として出場機会の少なかったメンバーや経験の浅い若手を積極的に起用。開幕直後は苦しんでいた投手陣も安定感を取り戻し、5月以降はすべて月間1位で首位を快走する日本ハムを猛追した。

7月29日、日本ハムとの首位攻防3連戦の第1ラウンドを制し、今季92試合目で初めて首位に浮上。この時点で「借金7から貯金20」は史上初だった。翌30日に2位陥落したものの、31日に返り咲いて以降は一度も首位の座を明け渡さず、日本ハムとの激しい競り合いを制してゴールに飛び込んだ。

故障者の連鎖は後半戦に入っても途切れず、最後まで苦しいやりくりが続いた。昨年は全143試合で山川穂高が務めた4番には優勝するまでに6人を起用。主力が大量離脱した中でベテラン中村晃、牧原大成らが存在感を発揮し、柳町達、野村勇らは欠かせない戦力となった。

守護神オスナが6月に戦列を離れた後は杉山一樹が最多セーブのタイトルを狙えるまでに成長。絶対的存在だった甲斐拓也が移籍して抜けた捕手陣にはキャンプから競争をあおり、シーズンを戦っていく中で海野隆司を軸とする新しい形を構築した。

今季のチームスローガンは「PS!(ピース)」。Professional Spirit(プロフェッショナル・スピリット)の頭文字であり、小久保監督が常々口にしてきた心構え「プロフェッショナルとして替えのきかない存在になれ」という思いが込められている。その言葉通り、全員が求められた役割を果たして頂点までたどり着いた。

2024年は2位に13.5ゲーム差をつける独走での優勝、一転して2025年はどん底からはい上がり、後半は日本ハムとの激しい一騎打ちを制してペナントをつかみ取った。開幕前に「勝ち方に理想はない。勝つためには1毛でも上回ればいい」と話していた小久保監督が、最後までもつれたシーズンを象徴するように139試合目で宙に舞った。

▼小久保監督は就任1年目からのリーグ連覇。監督1年目から2年以上続けての優勝は1936年秋、37年春の藤本定義監督(巨人)、86~88年の森祇晶監督(西武)、2021~23年の中嶋聡監督(オリックス)に次ぎ4人目。ソフトバンクでは初となった。

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