ページトップ
TNCメニュー

これまでの放送内容

2018年9月18日(火)

サムネイル

街の靴屋の恵比寿さん

靴の修理一筋57年の職人飯干畩二さん。病気が原因で足が不自由になり「自分の分まで歩いてもらおう」と靴の道を歩んだ。笑顔で修理するその姿は恵比寿さんのようと人気。

宮崎市にある靴の修理専門店「飯干製靴店」。ご主人の飯干畩二(けさつぐ)さん(75才)はこの道一筋57年の靴職人。きっかけは飯干さんが幼いころ、小児麻痺が原因で足が不自由になったことから「自分の分まで皆さんに歩いてもらおう」と思い靴の道に進んだ。飯干さんの手にかかればほとんどの靴が甦るという。その腕を頼って修理が舞い込み多い時は一日30人ほどのお客が足を運ぶ。みな「思い出の詰まった靴が甦って嬉しい」と口を揃える。飯干さんの魅力は優しさ溢れる笑顔、その姿はまるで恵比寿様のよう。そんな中、飯干さんは仕事を辞めようと思っていた。長年負担をかけてきた足、さらに長時間座っての作業からくる腰痛で身体に限界を感じるようになっていた。しかしお客さんの「まだ続けて欲しい」という声に一念発起、仕事を続けさらに狭くなった店舗を新たに移転した。75才からの再出発。飯干さんは「甦った靴に喜ぶお客さんの顔を見ることが何より励みになる」と語る。今日も恵比寿さんのような笑顔でお客に小さな幸福を届ける。

出演者:飯干畩二 飯干久美子

制作局テレビ宮崎(UMK)

次回放送内容

OA:2025.12.07(日)

戦後80年、今年も終戦の夏を迎えた。熊本県八代市坂本町鮎帰(あゆがえり)にある西福寺(浄土真宗本願寺派)の山本隆英住職(87歳)は、その節目にちなんで或る企画を進めていた。夏の法要と合わせて行う戦時資料の展示会だ。布教本、聖典、教団からの手紙、さらに旧陸軍省からの感謝状などお寺に残されていたものだ。この中で、往時の軍国主義を窺わせる象徴的なものが在る。紙芝居の中で、お寺の副住職に赤紙(召集令状)が届く場面は『天皇陛下のお召しだったのであります』と紹介されている。戦意高揚を謀り、教団が国にがんじがらめに宗教統制されている様が垣間見える。戦争を賛美する資料の数々、山本住職は展示会でこれらと戦没者の家々を回り撮り溜めた遺影を紹介した。お寺に法要に来た門徒らは悲痛な面持ちでムラの戦争を感じ取っていた。満州事変に始まり日中戦争から太平洋戦争へと突き進んだ日本は、この十五年戦争で約310万の国民が犠牲になった。ムラでは105人が戦死したと云う。兵隊の命は“一銭五厘”と言われ、ハガキ(召集令状)の値段と同じ値打ちしかないと軽視されたのである。あの戦争から80年、日本人は何を学んだのか。終わりが見えないウクライナ紛争や台湾をめぐる情勢など、世界各地で平和が脅かされている。日本人の誰しもが願っているのは、日本が再び戦争への道に向かわないことだ。番組は、国策に抗うことなく戦争協力していった教団の過去の事実に目を向け、懸命に反戦を唱える山本住職の一念に迫る。

年別アーカイブ

制作局

  • LINEで送る
ページの先頭へ