ソフトバンク小久保2軍監督が「楽しみ」と口にした育成ルーキー 左の大砲候補、けがなくキャンプ完走

2022年02月28日

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 ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督(50)が新しい立場で迎えた初めての春季キャンプを総括した。調整ペースを考慮された主力や新型コロナウイルスの影響で出遅れていた選手を除くと、1カ月のキャンプ期間中に投手ではいずれも育成の藤井、中村亮が自らが預かるB組(2軍)からA組(1軍)に昇格。野手はいなかったが、小久保2軍監督はひとりの育成ルーキーの名前を挙げて成長に注目した。

 小久保2軍監督が掲げる指導方針は<強い体をつくる><強い意志を持つ><忍耐強くなる>の三つ。1軍に近い選手や育成選手が混在する中で、今キャンプのテーマの一つとして挙げていたのが個々の選手のレベルの把握だった。専門の部署と話しながら体力に関するデータを集め、平均的な1軍選手と数値などを比較。「そこに達している選手、達していない選手、その辺がはっきり分かった」という中で、光った選手が何人かいたという。

 「ルーキーでいえば育成から3人(宮崎のB組に)連れてきた。山本(恵大)、仲田(慶介)は故障で(福岡・筑後に)戻ったけど、川村(友斗)は元気で帯同してやっている。彼は大学出身だし、高卒で入った育成の野手に比べて数段スキルもあるという印象。体力もあるし、楽しみだなと思う」

 支配下5人、育成14人、計19人のルーキーのうち支配下の野村勇、正木がA組でキャンプイン。B組にはいずれも育成の山本、川村、仲田が入ったが、最後まで故障なく完走したのは川村だけだった。育成で大学出となれば高卒と比べても早期の支配下入りを目指したい立場にある中、まずはスタートから小久保2軍監督の目に留まる形となった。

 北海道出身の川村は北海高で2、3年時に夏の甲子園に出場し、2年夏は一塁手として準優勝に貢献。仙台大では1年春からベンチ入りし 3年秋のリーグ戦で本塁打、打点の2冠に輝くなど、左の大砲候補として昨秋の育成ドラフトで2位指名された。今キャンプでは第2クール中、A組のシート打撃に小久保2軍監督の推薦で参加。追い込まれながらも高橋純の変化球を右前に運び、藤本監督を「ロングティーでバックスクリーンに放り込むというから見てみたいと思っていた。飛ばせるのはすごい魅力。あの変化球を打ったのは大したもの」とうならせた。1日だけのA組体験だったがその後もけがなくキャンプをすごし、小久保2軍監督の期待はさらに高まったようだ。

 専属の打撃投手を最小限しか置いていないファームでは首脳陣も練習で投手役を務める。打者の力量を見極める意味も含め、小久保2軍監督も今キャンプでは精力的に投げたりノックバットを手に打ったりしてきた。

 「”抜き日”で投げないこともあるけど、その方が(翌日は)肩が痛い。毎日投げている方がほぐれるのでね。2軍はバッピ(打撃投手)を1人で回してもらっているけど、われわれ裏方も投げないといけないのでストライクを投げられる人みんなが投げましょう、と。僕はストライクが入るのでどんどん肩が壊れるまで投げます」

 キャンプは終わり、各球団は開幕へ向けて本格的な準備に入る。ペナントレースが始まれば当然ながら1、2軍の入れ替えもある。光のあたる舞台を目指す選手たちを厳しくも温かい目で見守りながら、小久保2軍監督の新たなシーズンがまもなくスタートする。

 (TNC「福岡NEWSファイルCUBE」26日オンエアより)

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