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　ソフトバンクは23日、明石健志内野手（36）が今季限りで現役を引退すると発表した。同日午後に本拠地ペイペイドームで引退会見に臨む。

　北海道出身で、山梨学院大付高から2003年のドラフト会議で4位指名を受けダイエー入団。身体能力の高さが注目され、ルーキーイヤーに１軍デビューした。規定打席到達は12年シーズンだけながら、内野全ポジションに加え外野も守るユーティリティープレーヤーとして活躍し、今年6月に通算1000試合出場を達成。平成最後のホームゲームだった19年4月25日に自身初のサヨナラ本塁打を放った際は、プロ入り前からの「憧れ」だったという秋山幸二元監督の西武での現役時代をほうふつさせるバック宙ホームインが話題を呼んだ。
　
　腰痛などに苦しめられながらも勝負強さを発揮し昨年からは代打起用がメインとなった一方で、若手の台頭もあり出場機会は徐々に減少。2年契約の最終年だった今季は21試合の出場で29打数4安打、打率1割3分8厘だった。歴史的大混戦で優勝争いが激しさを増す中、9月2日に出場選手登録を抹消されていた。

　通算成績は1007試合で2566打数647安打の打率2割5分2厘、17本塁打、213打点、93盗塁。12年7月7日の日本ハム戦（札幌ドーム）での1打席19球はNPB最多タイ記録。

　ダイエーは04年オフにソフトバンクに球団を売却。同年までに入団した「ダイエー戦士」のうち明石が野手では最後の現役だった。ダイエーでプレー経験のあるNPBの現役選手は03年入団で現在41歳の和田毅投手のみとなる。

　◆明石健志（あかし・けんじ）1986年1月9日生まれ。北海道旭川市出身。右投げ左打ち。174センチ、66キロ。背番号は2004～16年が「36」、17年から「8」。