番組審議会から（第602回）

【番組内容】

テレビ西日本開局６０周年を記念し、松本人志を迎え特別番組を制作。ＴＮＣとなじみの深い華丸・大吉とともに、全国ネットでも実現しない６０周年を飾るにふさわしい３人の豪華なキャスティングで、福岡限定、福岡の皆さんとともにお送りする番組です。

番組で募集した福岡の「ぜひ見てほしい」特技を持ったみなさんが百道浜のＴＮＣのスタジオに集結。そっくりさんや、オリジナルのパフォーマンス、また、松本人志が思わずつっこんでしまう「いったい何？」と思うようなユニークな特技をもった人が次々と登場します。
さらには予期せぬハプニングで松本も…。出場者の皆さんを審査員が判定。ポイントに応じ「金」「銀」「銅」の手ぬぐいをプレゼント。最後には松本人志がＭＶＰを選出。

審議会では

・「松本さんは最近、全国ネットで、長い時間自分でイニシアチブをとってトークを引っ張っていくというよりも、味つけやエッセンスで、ポイントポイントで面白いことを投げ込むタイプの笑いをよく見ていたので、関西時代のぐいぐい引っ張っていく笑いのセンスみたいなものが今回の番組でフラッシュバックして、頭の回転の速さとセンスで本当に引き込まれて、何回見ても笑えたということです」
・「『テレビ西日本開局６０周年記念特別番組』となっていますが、ＴＮＣの今年のスローガン「ロックに。自由に。ＴＮＣ」とはどんなことなのかに対する一つの答えの方向性を示した番組で、素晴らしいチャレンジだと思います」
・「出演されている方は皆本気で演じているのでしょうが、レベルがさまざまなのに、見る側にして見れば、人を楽しませる会話を挟み、盛り上がらないものも盛り上げさせる松本人志、華丸・大吉のすごさに感動した」
・「お笑いの番組というのは審議会で意見を言うのが難しいなといつも思うんですけれども、ちょっと力を抜いて見たところ、全体的にアットホームな感じで、非常に面白く、楽しく見せていただきました」
・「特番ということで、福岡の人にスポットを当てて作られたというのは高く評価したいと思っています」
・「よくぞ、ここまでバカバカしい出演者を集めたものだと。バラエティーはここまで支離滅裂でも成り立つどころか、新鮮だということも知りました。あっぱれです」
・「いい番組でした。これは、これからＴＮＣがどういう方向で視聴者にこの世の中を映し出していくかという、その番組になっているのではないかと思います」
・「この番組を作る、そして視聴者とともにニュース的な、あるいはお笑い的な、いかんともよくわからない世相をテレビ番組で伝えていく、共有していくというのができつつあるのではないかということで、私は非常に感銘を受けた次第です」

・「『お宝見せてもいいよ』のコーナーは、昔のＮＨＫの『私の秘密』をほうふつとさせるものでした。どんな秘密を持っているのかのヒントになるような、服装とか道具を見せるとかの工夫をしないと、全くゼロからの推理では番組にならないと思います」
・「ぜひ見てほしい特技を持った福岡の皆さんのコンテンツにかなりばらつきがあって、前段の方々、素人さんのほうはすごく面白くて、後段の売れない芸人さんたちがつまらなかったというのが正直な感想です」
・「昔あっていた『ＴＶジョッキー』で、素人が出てきて芸をする奇人変人コーナーとか、いろいろとあって、もっと過激でした。伝説の竹中直人がそこから生まれた。どうせやるんだったら、もっと過激にやったほうがいいと思います」
・「なぜこれが６０周年記念特別番組なんだろうというのは感じましたし、１９時からのゴールデンタイムでやる番組なのかなと思いました」
・「気になる点としては、ＣＭを挟んでの重複がどうしても多いなというのもありましたし、あとはテロップの入る回数がちょっと多過ぎるような気がして、せっかく流れがいいのにもったいないなと思いました」
・「売れない芸人の出演機会作りみたいに思えてしまったのはちょっと残念な気がしました。芸人さんは計算ができるので、起用すると番組を作りやすいのかもしれませんけど、今回、松本人志と華丸・大吉がいたので、その味つけで素人さんだけでも十分作れたのではないかという思いがあります」

といったご意見を頂戴した。

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