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これまでの放送内容

2014年4月6日(日)

美味山くじら 厄介者のイノシシを特産品に

イノシシの肉を新たな特産品として売り出し、農作物被害額の穴埋めにつなげようと地元猟師や専業農家、会社員らが1から立ち上げた「浮嶽山くじらセンター」に密着です。

▼福岡県糸島市は、ここ数年、イノシシが稲などを食い荒らす被害に見舞われています。農家にとってイノシシは害獣。糸島市農業振興課によると、イノシシによる農作物への被害は2011年度、約3200万円にのぼります。アナグマ(約290万円)やニホンザル(約260万円)などと比べて桁違いに高い金額です。また被害作物は稲がトップ。次いで果樹、野菜、タケノコ、イモなど、あらゆる農作物に広がっています。過疎化による農作放棄地の増加や、狩猟だけで生活がなりたたないため、県内の狩猟者が激減していることからイノシシが増加し、被害が広がっているのが現状です。▼肉処理加工所「浮嶽くじらセンター」。捕らえたイノシシの精肉作業所です。イノシシの肉を新たな特産品として売り出し、被害額の穴埋めにつなげようと地元猟師や専業農家、会社員ら14人で立ち上げました。肉は臭みもなく、ヘルシーで、スキヤキ、しゃぶしゃぶなどの料理が美味。ハムやソーセージなどに加工して販売も始め、町おこしの一環となるべく期待を寄せます。イノシシハンターに密着しました。

制作局テレビ西日本(TNC)

次回放送内容

OA:2025.12.07(日)

戦後80年、今年も終戦の夏を迎えた。熊本県八代市坂本町鮎帰(あゆがえり)にある西福寺(浄土真宗本願寺派)の山本隆英住職(87歳)は、その節目にちなんで或る企画を進めていた。夏の法要と合わせて行う戦時資料の展示会だ。布教本、聖典、教団からの手紙、さらに旧陸軍省からの感謝状などお寺に残されていたものだ。この中で、往時の軍国主義を窺わせる象徴的なものが在る。紙芝居の中で、お寺の副住職に赤紙(召集令状)が届く場面は『天皇陛下のお召しだったのであります』と紹介されている。戦意高揚を謀り、教団が国にがんじがらめに宗教統制されている様が垣間見える。戦争を賛美する資料の数々、山本住職は展示会でこれらと戦没者の家々を回り撮り溜めた遺影を紹介した。お寺に法要に来た門徒らは悲痛な面持ちでムラの戦争を感じ取っていた。満州事変に始まり日中戦争から太平洋戦争へと突き進んだ日本は、この十五年戦争で約310万の国民が犠牲になった。ムラでは105人が戦死したと云う。兵隊の命は“一銭五厘”と言われ、ハガキ(召集令状)の値段と同じ値打ちしかないと軽視されたのである。あの戦争から80年、日本人は何を学んだのか。終わりが見えないウクライナ紛争や台湾をめぐる情勢など、世界各地で平和が脅かされている。日本人の誰しもが願っているのは、日本が再び戦争への道に向かわないことだ。番組は、国策に抗うことなく戦争協力していった教団の過去の事実に目を向け、懸命に反戦を唱える山本住職の一念に迫る。

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