◇ソフトバンク2-0日本ハム（14日・ペイペイドーム）

　ソフトバンクは後半戦2連勝発進を飾った一方で、東京五輪金メダリストに2日連続でヒヤリとする場面があった。

　初回の守備で、先発の東浜が2死一塁で4番近藤を迎えた場面。追い込んだ後の3球目、近藤がカットボールを打った際のファウルチップがマスクをかぶっていた甲斐の左肘上部付近をかすめて三塁側へ飛んだ。甲斐は思わず立ち上がって悶絶。ベンチから吉鶴バッテリーコーチ、トレーナーが駆け寄り冷却スプレーなどで治療を受けている間も、痛そうに顔をゆがめた。

　球場は静まり返ったが、甲斐はそのままプレーを続行。近藤には二塁打を許しピンチを招いたが後続を断ち切ると、東浜を8回までリードして11奪三振で無失点に封じた。9回も岩嵜とのバッテリーで得点を許さず、チームを２試合連続完封勝利へ導いた。

　後半戦初戦だった13日は、同じく東京五輪に出場した柳田が初回に自打球を右膝に当て両肩を担がれながらベンチ裏へ下がったが、プレーを続行しその打席で先制2ラン。柳田は14日は右膝に防具を着けて打席に立ち、先頭の4回に先制点につながる二塁打を放った。