三塁が遠かったソフトバンク 周東が、栗原がアウト...工藤監督「本人が一番悔しい」

2021年08月21日

 ◇ソフトバンク6-8ロッテ(21日・ペイペイドーム)

 ソフトバンクが5点リードを守れず痛恨の逆転負けを喫した。

 デスパイネが2回に先制の2号ソロ。不振と故障で精彩を欠いていた大砲の開幕カード以来の一発で主導権を握ると、6回は1死満塁から4番栗原が左中間を破る走者一掃の3点打、さらに中村晃も適時打を放ち5-0とリードを広げた。

 打線が課題のソフトバンクが1試合で5点以上を奪うのは後半戦6試合目で初めて。20日の試合途中まで45イニング連続無失点と球団記録を更新して奮闘する投手陣を援護したが、抜群の安定感を誇っていた投手陣が7回に3投手で一挙5失点。12球団で唯一400得点を超えるロッテに同点とされた。

 再び勝ち越したい打線は8回、先頭で安打を放った柳田の代走周東が二盗成功。続く栗原はバントの構えを見せ、ボール球に飛び出した周東が捕手田村に刺され走者がなくなった。その後栗原は二塁打を放ち、好機を広げようと三盗を狙ったものの田村に刺されアウトになった。

 工藤監督は栗原が仕掛けた三盗についてサインではないことを明かした上で「失敗に終わってしまうと何でとなるが、制限してしまうのも良くない。サインは出していないけど、行ったことに関しては悪くない」と責めることはしなかった。三塁へ進みたいがゆえにミスした周東も含めて「結果で言われるのは仕方ないが、自分の次の成長につなげることが大事。本人が一番悔しい」と成長を促した。

 9回に勝ち越しを許したソフトバンクは後半戦は3連勝(1分けを挟む)の後に2連敗。首位オリックスとは今季最大タイの5・5ゲーム差に広がった。

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