セーフ判定覆り試合終了 プロ初セーブのソフトバンク板東「いつも以上に緊張」

2021年08月22日

 ◇ソフトバンク4-2ロッテ(22日・ペイペイドーム)

 競り合いを制したソフトバンクが逆転勝ちし、後半戦初の連敗を「2」で止めた。

 両チームともに好機をなかなか生かせず2-2のまま8回へ。イニングまたぎの笠谷が三者凡退に抑えた後の攻撃で、ベンチの采配がはまった。2死二塁から代打長谷川が申告敬遠で一、二塁。甲斐の代打で送られた松田がハーマンの初球を左中間に運び2点を勝ち越した。

 このカード1、2戦目でいずれもロッテに勝ち越しを許した9回のマウンドには板東が上がった。先頭の藤岡を二ゴロ、代打安田に安打を許した後に荻野貴を左飛に仕留め、最後は代走和田の二盗をこの回からマスクをかぶっていた高谷が阻止した。当初の判定はセーフもリクエストにより覆ると、ベンチでリプレー検証の結果を待っていたナインに笑顔が広がった。

 2戦連続で敗戦投手となった抑えの岩嵜について、工藤監督は試合前に「配置転換ではない」と明言した上で、3連投を避けるためベンチに入れていなかった。板東もその状況を分かった上で登板。最後はマウンドで投球練習しながらリプレー検証の結果を待ち、リクエスト成功によりうれしいプロ初セーブを手にした。

 2点差の9回を締め、自身の連続無失点を11試合に伸ばした右腕は「9回のマウンドはいつも以上に緊張しました。ただ、自分の持っている力以上のものは出ないので、普段通りの自分の投球を心がけました。高谷さんに助けてもらい、本当に感謝です」とコメントした。

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