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これまでの放送内容

2019年4月30日(火)

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シェフとおかん

宮崎県小林市の地方創生の新たな一手はレストランのオープン。シェフに就任した地井潤さんは元公邸料理人、母親のルーツである小林市でどのような料理を生み出すのか。

今、全国で地方創生を目指す様々な取り組みが行われている。豊かな農畜産物が自慢の宮崎県小林市の新たな取り組みは地元の食材を使ったレストランをオープンする事。目指すのは三つ星のレストランのようなその料理を食べるために旅行をする価値があるお店。キーマンとなるシェフに選ばれたのがフレンチシェフの地井潤さん(50)。地井さんはヨーロッパ3カ国の日本大使館で腕をふるった元公邸料理人で国から優秀公邸料理長の認定も受けた折り紙付きのシェフだ。地井さんが地元食材で目をつけたのは「鯉」海に面していない小林市で古くから親しまれてきた。都会での反応を見ようと、東京で行われた市のPRイベントで鯉料理を提供。おおむね好反応だったが地井さんは料理の出来に納得していなかった。小林に戻り自宅でも鯉料理の試作に取り組む。味見をするのは大阪から一緒に引っ越してきた地井さんの93歳の母親房江さんと叔母桂子さん。大阪でお好み焼き屋を営んでいた2人は地井さんが料理人を志すきっかけとなった。試作した鯉のカルパッチョを食べた2人は微妙な反応。すると地井さんはカットしたイチゴをトッピング、2人も驚くほどの味の変化を見せた。大阪に嫁ぐまで小林市で暮らしていた母房江さんにとって実に60年ぶりの小林での生活。地井さんには母親を小林に連れて帰りたいある理由があった。5月、いよいよレストランがオープン。鯉料理への客の反応は?

出演者:地井潤  井房江

制作局テレビ宮崎(UMK)

2019年4月23日(火)

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汽船もまた道路なり

鹿児島県のトカラ列島。大小12の島々からなる小さな村、十島村の交通手段は村営フェリーのみ。2018年春、7代目の村営船「フェリーとしま」が引退を迎える事になった

 鹿児島県の屋久島と奄美大島の間に浮かぶトカラ列島。十島村は、そこに点在する大小12の島々からなる、人口約700人の小さな村である。交通手段は村営フェリーのみ。航路となる海域は、黒潮の流れが速く、かつては海難事故が多発した過酷なエリア。フェリーは波風と闘いながら、週に2回、島々に人と物資を運んでいる。
 かつて船の往来がほとんどなかった十島村に、念願の定期船が就航したのは、昭和8年のこと。以来、定期船は島民にとっては生活道いわば生命線の役割を果たしてきた。
 2018年春、2000年に就航した7代目の村営船「フェリーとしま」が、新造船の就航にともない引退を迎えることになった。最後の航海まで残りわずかとなった3月末、「フェリーとしま」のデッキには、春の異動で島を離れる教師や子どもらの別れを惜しむ姿があった。そして迎えた最終航海。各島の港では、18年間運航を担ってきた船長や船員たちへ島民から多くのねぎらいの声が掛けられた。十島村の生活を支えた7代目村営定期船の最後の航海を追った。

出演者:【ナレーター】 尾堂公信 美川愛美(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2019年4月16日(火)

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ふるさとは捨てられん~熊本地震 西原村 大切畑地区の2年~

熊本地震で壊滅的な被害を受け、一度は消滅の危機に直面した西原村大切畑地区。ふるさとの絆を取り戻し、集落の再生に取り組む住民たちの姿を2年間に渡り追いかけた。

2016年4月、震度7の揺れに襲われた熊本県の西原村。約30世帯が暮らしていた小さな集落、大切畑地区は9割以上の住宅が倒壊、壊滅的な被害を受けました。住民のほとんどが当初、ふるさとに住み続けることをあきらめ、先祖代々受け継いできた集落の絆が壊れかけようとしていました。こうしたなか、地震後も集落に留まり家族と暮らしている坂田哲也区長(60)は、集落の絆を取り戻そうと、「どんどや」や「区役」など地震前と変わらない集落の営みを続け、壊れかけた絆を少しずつ紡ぎ直していきました。集落を離れるか、留まるか、揺れ動いていた住民たちが徐々に集落の絆を取り戻し、集落の再生に向けて動き出す姿を2年間に渡り追いかけました。『あなたにとってのふるさととは、どんな存在ですか?』

出演者:【ナレーター】 恒松聡美(テレビ熊本)

制作局テレビ熊本(TKU)

2019年4月9日(火)

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走り続ける

全国から集まった1万人のランナーが春の薩摩路を駆け抜ける「鹿児島マラソン」。昨年のリベンジに燃え、今年並々ならぬ思いを持って挑む81歳のおばあちゃんがいた。

 鹿児島マラソン。2016年に始まった、鹿児島初の都市型マラソンで、鹿児島市の中心部から西郷銅像や世界遺産のある仙巌園、横目には錦江湾に浮かぶ雄大な桜島と、歴史と自然を感じられる42.195キロだ。全国から集まった1万人のランナーが春の薩摩路を駆け抜ける。
 この大会に2018年、並々ならぬ思いを持って挑むひとりのおばあちゃんがいた。本村タツミさん、81歳。今大会の女性の部で最高齢のランナーだ。実は本村さん、2017年鹿児島マラソンに参加していた。自分の街での開催に心を躍らせ、24年ぶりに挑んだフルマラソン。しかし、冷たい雨が降りしきる最悪のコンディション。苦しいレースとなった。ゴールまで3キロに迫った第8関門、38.9キロの閉鎖時間に、わずか20秒届かず、無念のリタイアとなった。本村さんはリベンジに燃えていた。
迎えた運命の日。暑さで救急搬送者続出の過酷なレースとなった。順調なペースで走っていた本村さんも、歩き出してしまう。それでも立ち止まること無く前へ進む。
 人生いくつになってもやれる。まだまだやれる。81歳のおばあちゃんの挑戦は、大切なことを教えてくれた。

出演者:【ナレーター】 前原 竜二(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2019年4月2日(火)

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神輿のバトン

本土最南端の地・鹿児島県南大隅町佐多岬に鎮座している御崎神社。毎年2月に行われる『御崎祭り』の伝統をつなぐために奮闘する、唯一の20代である若者の姿を追う。

 本土最南端の地・佐多岬がある鹿児島県南大隅町。美しい自然がある風光明媚な場所である一方、少子高齢化が著しく進んでいる。高齢化率は46パーセントと高齢化が進む鹿児島県内の市町村の中でも1位の数字だ。  佐多岬に鎮座している御崎神社は1300年前に建立されたといわれている。御崎神社の神様がおよそ20キロ離れた近津宮神社の神様に新年の挨拶に行くという祭りが、『御崎祭り』である。毎年2月に行われ、春を告げる祭りと伝えられている。御崎神社の神様は七浦と呼ばれる海沿いの7つの集落を神輿に乗って練り歩く。ゴールの近津宮神社までのあいだ、各集落ではユニークなおもてなしで神様を迎える。祭りの担い手の高齢化が進むなか、大役を任されたのは集落の青年団、唯一の20代である若者。ほとんどの同級生が都会に出ていくなか、「ふるさとに残りたい」という彼。1300年続く伝統をつなぐために奮闘する姿を追う。

出演者:【ナレーター】 田中 ゆかり(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

次回放送内容

OA:2025.09.14(日)

去年、大分県で2人目となる人間国宝が誕生した。竹工芸家の岐部笙芳さん。脱サラして37歳で竹の世界へ。それから35年で認定という快挙だった。繊細で絵画的な表現を作品に映し出す岐部さん。作品の約8割は、アメリカのコレクターのもとにある。人間国宝認定後は多忙を極め、1年間の集大成の場という日本伝統工芸展への制作にも影響が…。「これまでと同じでいいのか」「自分が成長するためにつくる」。岐部さんの作品づくりや素顔を追った。

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