これまでの放送内容
2025年1月26日(日)
“隔離の壁”を越えた白球~菊池恵楓園 野球チーム秘史~
熊本県合志市にある国立療養所菊池恵楓園ではかつて野球が盛んだった。ハンセン病患者たちがいわれなき差別の中で見出した希望と情熱の日々を見つめる。
菊池恵楓園所者自治会の太田明副会長はこの年の1月、園内にかつて存在した野球チーム『オール恵楓』のユニホームを復刻した。それは園の憧れの的だった若者たちが着ていたものだった。園内で野球が盛んになったのは1930年で、居住区別の3チームと職員チームによる対抗戦が始まった。国による強制隔離が進み、いわゆる「患者狩り」に拍車がかかった結果、比較的症状の軽い高校生やノンプロ選手が入所したからといわれている。園内選抜チーム『オール恵楓』は1952(昭和27)年9月、トラックで初の県外遠征試合に出発。無断外出は厳しく処分されるおそれがあったが、患者たちは「園外で試合がしたい」と秘かに鹿児島県鹿屋市にある国立療養所星塚敬愛園の自治会と手紙をやり取りして、試合をする段取りをつけていた。トラックの荷台に布団を敷いて揺れに耐え、途中の道で警官に見つかった。運転手が「らい患者を輸送中だ」と偽ったところ、警官は「この道を通ったらいかん。山の中を通って行け」と蔑んだという。一行は約12時間かけて、星塚敬愛園に到着。1週間滞在して4試合を行い、2勝2敗だった。メンバーで一番若く補欠だった田中照幸さんは当時を懐かしく振り返った。一方、入所者自治会の太田明副会長は『オール恵楓』鹿児島発遠征の1952年、小学2年生のときに入所し、大いに野球を楽しんだ。そして、岡山県の国立療養所長島愛生園にかつて存在した『邑久高校 新良田教室』に進学し、野球部に所属。1960(昭和35)年夏、野球部は「俺達には修学旅行がないから、高校時代の思い出をつくろう」と園に「里帰りする」と偽って外出し、東日本5カ所の療養所を列車で巡る遠征試合を敢行した。園からの帰還命令を無視した大冒険に、太田さんは「あんな痛快で、開放感を味わったことはない」と振り返る。太田さんは恵楓園で野球が盛んだったことをを知ってもらおうと、恵楓園の一部施設跡地に2021年に開校した合志市立合志楓の森中学校野球部の部員と『オール恵楓』復刻ユニホームを着て、キャッチボールを楽しんだ。番組では、ハンセン病患者たちがいわれなき差別の中で見出した希望と情熱の日々を見つめる。
制作局:テレビ熊本(TKU)
2025年1月19日(日)
筋肉は世界を救う
筋トレ人口が増えれば日本のGDPは上がると言い切るマッチョマンがいる。筋肉みこしや筋肉盆踊りなど、例を見ない新たな手法で筋肉の魅力と筋トレの必要性を人々に訴える
「筋肉は世界を救う」という信念を胸に、筋トレ普及活動を展開しているマッチョマンがいる。彼の持論は「筋トレして健康寿命を伸ばす事が消費増大・労働人口確保に繋がり、少子高齢化社会の問題を解決する鍵になる」というもの。一人のマッチョより集団のマッチョの方がよりインパクトを与えられると、数十人からなる筋肉紳士集団を結成。マッチョ写真ばかりを掲載する風変りなWEBサイトや筋肉みこし、筋肉盆踊りにマッスルカフェなど、これまでに例を見ない奇抜なアプローチで筋肉の魅力と筋トレの必要性を訴える。
2022年、ひと夏の筋肉活動を追う。
出演者:【ナレーション】 五十嵐悠香(テレビ西日本アナウンサー)
制作局:テレビ西日本(TNC)
2025年1月12日(日)
こざかなクン
高校生の中山波音くんは、幼い頃から魚に夢中。釣りや飼育の他、魚の解体ショーを人前で披露するなど「こざかなクン」としての活動も行っている。そんな彼にはある悩みが…
出演者:こざかなクン:中山波音くん
制作局:テレビ長崎(KTN)
2024年12月22日(日)
命を助けるということ 未来を担う救急医の挑戦
昼夜を問わず、救急患者が搬送されてくる福岡市の総合病院。ここに一人の救急医がいる。これまで多くの災害医療にも関わってきた彼が目指す、救急医療のあり方とは。
福岡市の中心部、天神に位置する済生会福岡総合病院の救命救急センター。ここに久城正紀という医師がいる。救急車で運ばれてきた様々な患者の処置を行う救急医だ。研修医時代、救急医療の魅力を知った久城医師は済生会福岡総合病院で研鑽を重ね、その後、ドラマ「コード・ブルー」のモデルにもなった千葉県の病院でフライトドクターを務めた。ドクターヘリの搭乗回数は500件を超える。他にも、福岡県での豪雨災害や能登半島地震など、多くの災害医療にも携わってきた救急医療のスペシャリストだ。そんな久城医師が福岡に帰ってきたのは3年前。これまでの経験を地元福岡に還元したいと話す。40歳を迎える今年、彼が目指す救急医療のあり方とは。
2024年12月15日(日)
走!パラ陸の星
パラアスリート大川内健太さん。知的障害クラスの800Mと1500Mで日本の強化選手にも指定されるなど、将来を期待される「パラ陸の星」の挑戦を追います
今年3月に伊万里特別支援学校を卒業した大川内健太さんは、去年10月に中国・杭州で開催された「アジアパラ大会・男子1500メートル」で見事に優勝し、一躍注目を浴びる存在となりました。初めての国際大会で金メダルを獲得した健太さんは、パラ陸上界の新星として期待されています。知的障がいがある健太さんは兄の影響で陸上を始めると、その才能が徐々に開花。練習を重ねるたびに記録を伸ばし、各年代の大会で好成績を収めてきました。2024年は5月にパラ世界陸上、8月末にはパリ2024パラリンピック、そして10月には国スポ・全障スポと、ビッグイベントが目白押しです。4月からは地元・伊万里の企業に就職し、環境が大きく変わった中でのチャレンジ。あどけない笑顔を見せながらも「目標は自己ベストの更新(3分52秒)」と力強く語る「パラ陸の星」の挑戦を追います。
出演者:パラアスリート 大川内健太 伊万里実業高校陸上部顧問 松永勝広
制作局:サガテレビ(STS)

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