「オーってなっちゃいました」ソフトバンクの新星リチャードがほえた理由

2021年09月09日

 4位から逆転優勝を目指すソフトバンクに現れたニューヒーローに注目が集まっている。4年目のリチャードが2日にプロ初昇格。即スタメン起用された同日の楽天戦では無安打だったものの、2度目のスタメンだった4日のオリックス戦でプロ初安打、5日の同カードでプロ1号の逆転満塁本塁打を放ち、低迷していたチームの空気を一変させた。

 衝撃的な逆転弾を放った場面で話題となったのが、リチャードの「オー!」とほえる姿だ。バットを放り投げ、感情の高ぶりをそのまま表したシーンの真相を、試合後にTNCの独占インタビューに応じた本人が明かした。

 「『打っちゃた』の”オー”ですね。逆転打でしたし、先輩方も頑張っていて本当に負けられない試合だったので。そういうのもあって、打った瞬間”オー”ってなっちゃいました」

 首位を走っていたオリックスとの負けられない3連戦、その3試合目だった。3日の第1戦ではエース山本を打てず6ゲーム差。引き分け以下で自力優勝の可能性が消滅する4日の第2戦は10安打11得点の快勝でゲーム差を5に戻し、第3戦を迎えた。いきなり2点を先制される苦しい展開の中、1点差の4回に柳田、デスパイネがつないで1死一、三塁。さらに中村晃が粘って四球を選び、満塁で打席が回ってきたリチャードが豪快なアーチを左翼席に架けた。

 苦しい時期を乗り越えたからこその雄たけびでもあった。今季は2軍で40打席連続ノーヒットというどん底を味わい、藤本2軍監督に「3軍に行かせてください」と直訴。普段は明るい男が思い悩み、野球が楽しくなくなっていたという。それでも何とか1軍に送り出したい首脳陣の支えや、時にはファームまで足を運んだ王会長の愛情あふれる指導もあり、プロ4年目で初の1軍昇格を果たした。

 4年目の若い力が起爆剤となり、逆襲の予感を漂わせているソフトバンク。負けられない戦いの中でリチャードがほえる姿が増えるほどに、2年連続の頂点に近づくかもしれない。

(TNC「ももスポ」7日オンエアより/取材=仲村信太郎)

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