ソフトバンクのローテ争い「開幕後」にも注目 再加入レイが8カ月ぶり日本登板で無失点

2022年03月17日

 ソフトバンクに再加入したコリン・レイ投手(31)が17日、調整を続けているファームで3軍戦に登板した。福岡大を相手に先発して4回無失点。最速150キロを計測し、カーブ、カットボール、チェンジアップなど全球種を投げての52球で現時点の仕上がり具合を確認した。

 公式戦で投げるのは米球界復帰後にブルワーズでメジャー昇格を果たした昨年10月2日(現地)以来、日本ではソフトバンクで昨年チーム唯一の完封勝利をマークした7月12日以来。昨年末に再加入が決まったが、今年は入国制限もあり2月のキャンプには参加できなかった。3月上旬に入国するまでの間、米国内で打撃投手やシート打撃などに登板しながら調整を続けていたという。

 3回には走者を出す場面もあったが、日本で約8カ月ぶりに投げられたことについての収穫を強調。「内容もそうだが、今日はメカニックやフォームの部分で満足している。これから球数を投げ込んで肩、肘を整えていかないといけないけど、今のところは順調」と手応えを口にした。

 ソフトバンクの先発陣は千賀、石川、東浜、和田が早い段階で開幕ローテ入りを決め、残り2枠のうち1人は松本が内定。松本は16日の阪神とのオープン戦で乱調だったため”追試”を受けることになりそうだが、順調なら残り1枠を田中正、大関、杉山で争う構図となっている。

 もっとも6人はあくまでも開幕時の先発ローテメンバーで、開幕後にはレイ、メジャー通算52勝の新外国人チャトウッドが調整次第で4月中にも1軍昇格する見通し。4月中旬には火~日曜に計4試合という変則日程の週もあり、開幕ローテから漏れた選手も含め競争が続くことになる。

 家族とともに「気に入っている」という福岡の街に戻ってきたレイは「ユニホームを着てチームメートとプレーすると全然違う。天気も良かったし、大学生に来てもらい、投げる機会をもらえたのは素晴らしい。2年目なのである程度分かっている。一日も早くチームのためになれるように」と意気込んだ。

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