ソフトバンクの新人合同自主トレーニングが10日、ファーム本拠地の福岡・筑後で始まった。支配下選手5人、育成選手14人の計19人が参加。背番号と名前が記されたゼッケンを付けた選手たちがメイン球場のタマホームスタジアム筑後に顔をそろえ、かつてないほどの大所帯でのスタートとなった。

　ウオーミングアップに続いてキャッチボール、ノック、ダッシュなどのメニューをこなして初日が無事終了。ドラフト1位の風間球打投手（18＝秋田・ノースアジア大明桜高）は「楽しかった」と感想を口にした一方で、素直な思いも吐露。「不安だったが一日終えられてよかった。疲れている。今日は休みます」とほっとした表情ものぞかせた。

　昨秋のドラフト前から注目されていただけあり、大人数の中でも存在感は抜群。感染防止対策のため報道陣はグラウンドではなくスタンドからの取材となったが、風間の一挙手一投足を各社のカメラが追った。アップ中には「皆さん元気ないですよ～」と大きな声でアピールし、ダッシュでは同グループで走ったメンバーを置き去りにする場面もあった。「注目されているので恥のない野球生活をやっていきたい。一番にこだわる」と気合をみなぎらせた。

　スタンドに観客は入れなかったものの、球場周辺にはルーキーたちを一目見ようと待ち構えるファンの姿もちらほら。「すごく最高。疲れてもやろうとなる。高校と違い、ファンがいるので楽しくできた」と風格すら感じさせるコメントを口にした。

　2月のキャンプは体づくりのため宮崎ではなく筑後で練習するＣ組スタートが決まっているが、どこで練習していてもどん欲な向上心は変わらない。「明日の練習はどんな感じなのか、気になる。寝るのが好きなので早く寝たい。10時間くらい寝ることもある。今日は早めに寝て、早く休みたい」と目を輝かせた。

　ソフトバンクの新人合同自主トレは29日まで行われる。
　
　（TNC「ももスポ」10日オンエアより／取材＝副田瑞樹、城大瑛）