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　ソフトバンクの千賀滉大投手（29）が15日、藤本監督が開幕投手を公表したことを受け、キャンプ地の宮崎で取材に応じた。
　
　キャンプインしてまもなく、藤本監督に「俺はそういうふう（開幕投手）に考えているから、おまえも準備してくれ」と言われたというエースは「本当は（開幕ローテの）5番目とか6番目とかでもいいですよ」と冗談でのやりとりがあったことを明かした。その後、正式に伝えられたのは第3クール（10～13日）の2日目。練習中に、立ち話での通達に「しっかりやらせてもらいます」としっかり返答したという。

　3月25日、本拠地ペイペイドームでの開幕戦で迎える相手は”ビッグボス”こと新庄監督率いる新生日本ハム。「何をしてくるか想像がつかない。打席に立ってくるかも分からない。一ファンとして楽しく見させてもらっている。本当にどうなるんでしょうという気持ちはみんなと一緒です」とした上で、前日14日にソフトバンクが発表した開幕カードのキービジュアルについて笑いながら言及した。

　「藤本さんの顔がデカいと思いました」

　立ち話での通達、ジョークの返し、愛情ある顔いじり。新体制の雰囲気が随所に見えるやりとりも踏まえ、12球団最速で開幕投手指名を受けたエースは「一年間けがをせずやり切るためにいいスタートを切りたい。マウンドでは勝つという強い気持ちで投げたい」と藤本監督の初陣へ向けて静かに闘志をみなぎらせた。