ソフトバンクにFA移籍の又吉が決意表明 400試合登板の「便利屋」加入で投手陣はどうなる

2021年12月18日

 中日から国内フリーエージェント(FA)宣言してソフトバンク入りした又吉克樹投手(31)が18日、福岡市内のホテルで入団会見に臨んだ。

 真新しい背番号「14」のユニホームに袖を通した又吉は「入団会見を人生で2度やるとは思っていなかった。欲しいと言っていただけるのはうれしいこと。ルーキーの気持ちを思い出して、一年一年大切にやっていければ」と決意を語った。

 入団から8年を中日で過ごし400試合に登板。一時はローテーションの一角として期待されるなど通算11試合に先発したが2019年5月を最後に先発機会はなく、主にセットアッパーとして活躍してきた。防御率1.28の安定感で66試合に登板した今年はマルティネスが不在の間にクローザーも務め新人時代以来のセーブとなる8セーブも記録。チームもリーグも代わる新天地で自らのさらなる進化を信じている。

 「成長はまだ止まらない。もっと出来るのではないか。もっと自分とスタイルの違うチームで伸びしろを引き出したい。パ・リーグは力、速さで勝負してくる。セ・リーグで鍛えてきた自分のものがどこまで通用するか。僕は便利屋をやってきた。『困ったときに又吉』で、言われればどこでも行く。その中で変わりのない存在になりたい」

 ソフトバンクは今季不調だったリリーフ陣を立て直す上での重要なピースと期待している。又吉が理想通りに機能すれば、藤本監督が描く構想に沿って今季はリリーフで存在感を示した板東や大関らを先発として回す可能性も大きく広がってくる。独立リーグ出身では初のFA移籍選手となった沖縄県出身の右腕が、ソフトバンクの投手陣全体を活性化しながらチームを2年ぶりのリーグ優勝、日本一奪回へ導く。

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