ソフトバンク2年ぶりVなるか 元ヘッド達川氏がキーマンを断言「全試合出たら優勝する」

2022年03月22日

 プロ野球はセ、パ両リーグとも25日に開幕する。パ・リーグは昨シーズン25年ぶりの頂点に立ったオリックス、過去2年続けて2位のロッテを中心に混戦ムードが漂う中、ソフトバンクも2年ぶりの優勝へ向けて新任の藤本監督の下で準備を整えている。
 
 ソフトバンクで2017、18年にヘッドコーチを務めた野球解説者の達川光男氏は覇権奪回のキーマンを「グラシアル」と強調した。
 
 「彼が(2018年に)来てからのチームを見たら分かる。グラシアルなくしてこのチームは考えられない」
 
 ソフトバンクには柳田という日本を代表する打者がいる。藤本監督は「3番柳田」「4番グラシアル」「5番栗原」のクリーンアップで開幕する構想を明かしており、3人とも故障なく万全の状態でシーズンを迎えられそうだ。グラシアルは昨年も開幕4番だったが5月に負傷離脱。母国キューバ代表として東京五輪予選に出場できなかっただけでなく、ソフトバンクでも残りのシーズンで1軍復帰することなく一年を終えた。チームがBクラスに沈む原因の一つとなったグラシアルがオープン戦は14試合で打率3割5分3厘、1本塁打、7打点と絶好調。そこに、達川氏がキーマンに挙げた理由がある。
 
 「柳田は(キャリアハイの)40本を打つと言うとるが、1人では打てませんよ。昨年はいいところで歩かされたり、勝負を避けられたりした。グラシアルが4番にいることで柳田が勝負してもらえる。グラシアルは外国人にしては三振が少ないし、広角に打てる。(キーマンに挙げたい打者は)柳田もいるが、グラシアルが集中したときのバッティングは捨てがたいものがある」

 もう一つ、達川氏はグラシアルの性格も理由に挙げる。

 「外国人いうのは、自分の打点を稼ぎたいし、ホームラン数を稼ぎたいと思うもの。でもグラシアルは勝利優先主義じゃけえね」

 その言葉を裏付けるように、グラシアルも加入5年目となったソフトバンクに対するチーム愛を強調する。

 「チームメートは家族のような存在。彼らはたくさんのことを教えてくれるし、歓迎してくれている。だから、母国にいるような気持ちで楽しくプレーできているんだ。僕が外国人だからとかは関係なく、常に助けてくれる。ホークスは最高のチーム。今年は100パーセントの力を出して全試合に出たい。チームやファンのために優勝することが一番の目標だよ」

 亡命ではないキューバ出身選手は母国の代表としての活動があるとそちらが優先される。グラシアルも過去はシーズン中にチームを離れることがあったが、今年はいまのところキューバ代表として招集されそうな大会などは予定されていない。打撃の主要タイトル獲得の経験はないものの、19年に日本シリーズMVPに輝くなどその存在感は説明不要。達川氏は「柳田とグラシアルが全試合に出場したら間違いなく優勝する!」と断言した。

 (TNC「ももスポ」21日オンエア・YouTube「ももスポチャンネル」より)

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