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　プロ野球史上84人目のノーヒットノーランを達成したソフトバンクの東浜巨投手（31）が、故郷沖縄での登板が予定される次回のマウンドへ向けて気持ちをたかぶらせた。

　11日の西武戦（ペイペイドーム）に先発した右腕は2四球を与えながらも打者27人、97球で抑え、いわゆるマダックス（100球未満での完封）でのノーヒットノーランを成し遂げた。自身のスマートフォンにはメールやLINEなどで続々とお祝いの連絡が届いたという。「LINEでいうと300件くらい。これから時間をかけて返信していきたい」とうれしい悲鳴を上げた。

　快挙から一夜明けた12日、チームは札幌への移動日のため全体練習はなく、東浜は同ドームで行われた投手練習に参加。冒頭、千賀や和田らチームメートに拍手で改めて祝福された後はいつも通りの調整メニューに取り組んだ。

　練習へ向かう道中で立ち寄ったのはスターバックスコーヒー。「いつもはセブンイレブンで買うんですけど、今日は値段頑張ってスタバで買いました」。どちらの店のコーヒーもお気に入りながら、この日は自分への”ご褒美”としてちょっとばかり奮発したことを明かした。

　ローテが順番通りなら、東浜の次回登板は17、18日に故郷沖縄で開催される西武2連戦となる。東浜は2019年にプロ入り後初めて沖縄で登板したが、この時は先発して５回途中4失点で黒星。沖縄出身投手で初のノーヒットノーランを達成した直後の今回は大きな注目を浴びて故郷初白星を目指すことになる。

　「逆にハードルが上がってしまって...（笑）。このローテでいけば次も同じ対戦相手（西武）ですが、あまりそこは考えずに、切り替えて、いつも通りに頑張りたいと思います」

　12球団トップの打率を誇る打線と、ここ3試合すべての先発に勝ち星がついた投手陣。チームの勢いを加速させた右腕が「いつも通り」の謙虚な姿勢でマウンドに上がる。

　（TNC「ももスボ」12日オンエア／YouTube「ももスボチャンネル」より）