ソフトバンク今宮のサード起用「あり得る」 競争あおる藤本監督が明かした新構想

2022年02月04日

 2年ぶりのリーグ優勝、日本一を目指すソフトバンクの藤本博史監督(58)が内野の新構想「サード今宮」について言及した。2013年から遊撃手として5年連続でゴールデングラブ賞に輝いた今宮健太内野手(30)も、18年以降は故障の影響で出場機会が減少。藤本監督は今年も正遊撃手の筆頭候補と位置付けた上で、新戦力の状態なども見極めながら状況によっては今宮をプロ入り後初めて三塁で起用する考えがあることを明かした。

 ソフトバンクは今季、遊撃を中心に内野の全ポジションを守れる新外国人としてガルビスを獲得。メジャー通算1102試合出場、109本塁打の実力を日本でも発揮できれば不動のレギュラーとして打線に厚みを加えることが期待される。現時点ではコロナ禍の影響で開幕に間に合わない可能性が高まっているが、完全復活を目指す今宮には強力なライバルとなる。社会人出身のドラフト4位ルーキー、野村勇もA組スタートとなった宮崎キャンプで遊撃の守備が高い評価を得ており、実績のある牧原大も含めた激しい遊撃の定位置争いが注目される。

 こうした状況を踏まえ、キャンプ地の宮崎でTNC野球解説者・池田親興氏のインタビューに応じた藤本監督は「当然競争をしてもらう予定だが、今宮がショートならガルビスはセカンド、あるいはサードの可能性もある」と示唆。さらに今宮についても、昨年までプロ12年で一度もなかった三塁起用の可能性が「あり得る」と明言した。「頭の中で考えている。本多(内野守備走塁)コーチとも相談しながら、内野手は中村晃をファーストにする以外は全員どこでも守れる形をとっておいた方がいい。野村も肩が強いからサードなんかは一番いいかと思う」と強調した。

 新型コロナ感染で調整が遅れ福岡・筑後でキャンプインしたベテラン松田は本職の三塁だけではなく一塁守備も練習中。二塁手の候補には牧原大や昨年中盤から台頭した三森、ガルビス、現在はリハビリ中の周東らがいる。激しい内野争いが注目される中、昨年終盤にブレークのきっかけをつかんだリチャードが狙う三塁には同じく飛躍が期待される野村大に加え、ガルビス、野村勇、さらにオプションの位置づけながら今宮の名前も挙がってきた。

 計算できる部分は決して多くないものの、構想としては現時点でさまざまな形が描ける開幕オーダー。外野も柳田、栗原以外はどの選手が1軍の戦力として生き残っていくかは不透明で、就任1年目の藤本監督は「開幕まで1カ月以上あるけど、頭の中でパニックになっている」と偽らざる胸の内を明かす。

 競争をテーマに掲げてスタートしたキャンプは5日からの第2クールでシート打撃、第3クールからは紅白戦が始まる予定。コロナ感染で出遅れた柳田らも続々と宮崎に合流する見通しだ。新加入の選手、復活を誓う選手たちのアピール合戦を歓迎しながら、首脳陣は「サード今宮」の新オプションも含めシーズンの戦略を練っていくことになりそうだ。

(TNC「福岡NEWSファイルCUBE」5日オンエアより)

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