ソフトバンク王会長「一言だけ言いたいのは」熱弁12分 キャンプイン前日に情熱訓示

2022年01月31日

 リーグ4位からの巻き返しを目指すソフトバンクは31日、キャンプインを翌日に控え宮崎入りした。新たに「特別チームアドバイザー」兼任となり、ユニホームは着ないものの事実上の”現場復帰”した王貞治球団会長(81)は、宿舎到着後のミーティングで12分超の熱弁をふるった。

 今春のキャンプは宮崎とファームの本拠地、福岡・筑後に分離して実施。自主トレ期間中の新型コロナウイルス感染で調整が遅れた柳田、松田宣ら筑後残留組の主力を欠き若手のアピールが期待される中、王会長は語りかけるように選手たちに訴えた。

 「厳しいことを言うようだけど、われわれの世界は結果が全て。一言だけ言いたいのは結果の出し方を研究してほしい。そんなのは分かっていると言うかもしれないが、試合での結果の出し方を工夫してほしい。練習の延長ではないんだよ。アメリカの野球を見てごらん、(打撃練習で)コーチがふわーっと放るよ、(球速は)50キロか60キロ、もうちょっとかな。でも試合では150とか160キロの球を打つよね。バッターが練習の延長だとは思っていないからだよ。日本は練習の延長的な雰囲気がある。練習で打てたら試合でも打てると思っている。とにかく結果が全ての世界だから、結果を自分で出すのではなく”つくる”という気持ちを持ってほしい。結果は神様が出してくれるわけじゃない、自分でつくるんだ」

 結果の出し方にアプローチしてほしいという訴えは、昨秋のアドバイザー兼任を発表した際から言い続けてきたことだ。今年に入り、5日の仕事始めで「われわれは前に進むしかない」と気合をみなぎらせたのを皮切りに、19日には新人合同自主トレを視察しルーキーたちを7分に及ぶ訓示で激励。24日の監督・コーチ会議では首脳陣に「その選手を理解するということを念頭に置いてほしい」と要望した。さらに30日に福岡市内の神社で必勝祈願した際は「2倍なのか10倍なのか分からないけど、とにかくそういう気持ち。去年の悔しさを晴らせるように頑張ります」と力強く語った。

 新任の藤本監督の下で新たなスタートを切る今年、チームの目標は2年ぶりのリーグ優勝と日本一だ。「眠れたない時に読め」と自分で作成してきた資料まで選手に渡した王会長は「明日からのキャンプは体づくりとか技術のこと。俺が言っているのは試合の時にどうやって打席に立ったりマウンドに立ったりするか、そこのところだけなんだ。君たちにいい仕事をしてほしいから。とにかく今年はリーグ優勝、日本一になろうよ。頑張ろう」と最後まで熱い口調で訴えた。

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