左膝大けがの栗原に「必ず復活できる」小久保2軍監督が掛けた励ましの言葉の”重み”

2022年04月02日

 ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督(50)が、守備中に左膝の大けがを負った栗原陵矢外野手(25)に自ら連絡を入れ言葉を掛けたことを明かした。自らも現役時代に同じ故障を経験したことを踏まえ「必ず復活できる」と励ましたという。

 栗原は「5番左翼」で先発した3月30日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で、9回2死から福田光が放った左中間への飛球を追い、中堅手の上林と交錯する直前に着地した左脚を痛めて交代。31日に佐賀市内の病院で受けた検査で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂、左外側半月板損傷の疑いと診断された。現時点で全治などは分からないが、患部の腫れがひいた段階で手術を受ける可能性が高く、過去の症例などを踏まえると今季中の復帰は極めて厳しいとみられる。

 小久保2軍監督はダイエーの主砲として活躍していた2003年のオープン戦で本塁突入の際に捕手と交錯。右膝前十字靱帯断裂などの複合的な大けがを負いそのシーズンはプロ入り後初めて出場なしに終わったが、04年に巨人で打率3割1分4厘、41本塁打を放ちカムバック賞を受賞した。米国と日本で孤独で長いリハビリに取り組む間も「人生に無駄なことは一つもない」と自らに言い聞かせ、不屈の精神でグラウンドへ帰ってきた。

 だからこそ、栗原の胸の内も痛いほど分かるという。

 「僕も同じところをけがしているけど、なかなか、すぐに復帰というのは難しい。今年の栗原は黙っていてもキャリアハイの成績を残せそうな感じのスタートを切ったので、相当悔しいでしょう。でもこれは受け入れるしかない。受け入れたところからリハビリは始まる。栗原には(31日に)連絡を入れて『必ず復活できるけがだし、気持ちを切り替えて頑張れ』という話はしました」

 負傷した開幕5試合目の時点で打率3割5分3厘、2本塁打、5打点。背番号を24に変更した今季は昨季までの捕手から外野手登録となり、藤本監督が不動のレギュラーとして位置付けていただけに栗原の心情は察するに余りある。それでも自身のSNSには心配するファンに向けて「必ず復活します。強くなって帰ってきます」と前向きな言葉を投稿。検査結果が出た翌日の4月1日には福岡・筑後に松葉づえ姿で現れリハビリを開始した。

 小久保2軍監督が右膝に大けがを負ったのは31歳。いまの栗原には若さもある上、医療技術の進歩もある。栗原が離脱したショックをぬぐうようにチームは開幕からの連勝を7まで伸ばし首位を快走中(2日現在)。藤本監督をはじめ現在1軍で戦うメンバーとともに、19年前の経験があるからこそ「必ず復活できる」と重みのある言葉で励ました小久保2軍監督も栗原の地道な闘いを温かく見守っている。

(TNC「福岡NEWSファイルCUBE」2日オンエアより)

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