代打で12年ぶり安打 8回初球V打のソフトバンク松田「簡単に見逃すのはもったいない」

2021年08月22日

◇ソフトバンク4-2ロッテ(22日・ペイペイドーム)

 ソフトバンク松田が放った12年ぶりの代打安打が決勝打となり、チームは連敗を2で止めた。

 互いに好機を生かしきれず、2-2のまま迎えた8回。無安打ながら四球、申告敬遠などで2死一、二塁と好機を広がったところで甲斐の代打として送り出された。ハーマンの初球はカットボール。甘く入ってきたところをたたき、貴重な勝ち越しの2点二塁打となった。

 「(ボールを)見ていこうというのはあったが、1打席で甘い球が1球くるか、こないかという時代に簡単に見逃すのはもったいない」

 長く常勝チームのレギュラーを張ってきた松田は代打起用そのものが少なく、昨年の代打が2009年(2打数2安打)以来だった。状態が上がらずベンチスタートが増えていく中でも「与えられたところでやるだけ」と試合前の練習やルーティンは常に変えない。試合では、スタメンでもそうでなくても同じように声を出し続けてきた。

 「ユニホームを着ている以上悔しいというか、出続けたいというのが野球選手というか、人間やと思うんですけど。でも現状を踏まえて、今は前半戦ではなく後半戦なのでチームの勝ちというのが一番上にくる。与えられたところで打球を飛ばしていければいいのかなと」

 松田が打つと盛り上がる。その存在感は誰もが認めるところであり、この日も松田が打った瞬間にナインがベンチを飛び出していた。それでも百戦錬磨のベテランは「まだ4位。負けてるので半分以下。いつも通り勝っていたらわちゃわちゃいってる」と本当の姿ではないことを強調する。


 「(ベンチが盛り上がって)やっぱり、みんなで勝ってるなと感じた。きょう勝つか負けるかで全然変わってくる試合だった。一つでも順位を上げながら、個人の成績も上げながらやっていきたい」

 代打での安打は2009年9月23日のロッテ戦以来。サードの定位置が不動ではなくなっても、完全に明け渡すつもりはない。12年ぶりの代打安打で存在感を見せつけたベテランが、逆転Vへの大きな力となる。

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